夏なんです 1
※ナツ♀ガジ・学パロ【微裏】
「…いいよな」 ナツがぼそりとつぶやいた。 「夏がきたって感じがする」 「…一応聞いてやる。何だ」 相変わらず一点を見続けるナツ。 「そりゃあもちろん――」
「ガジルの水着だ!!!」
「何大声で叫んでんだよ!この変態!!」 「いやいや、その胸の大きさでスク水って…!」 「きっ規則なんだからしょうがないだろ!?」 ガジルが顔を真っ赤にして身体をよじる。 その度に窮屈そうに揺れる谷間。 「…誘われてる……」 「違う!!」
確かに中学3年にもなってスクール水着というのも、と思うが、先程自分でも言ったように規則なのだから仕方がない。 いつも通り、ナツの視線から隠れるようにして授業に参加する。 それにガジルにとって一番大変なのは、バディを組む時間なのだ。
「ガージルー!!!」
「ひっ…!」 基本的に組む相手は自由。 俺と組もう!!と追いかけてくるナツから、必死に水の中を逃げる。 誰かにぶつかって足が滑り、腕をつかまれた。 「おい大丈夫か?」 「あ、ありがと…ってラクサス!?」 ヤバいやつに捕まった…、とガジルの顔が青くなっていく。 反対に、ラクサスはニヤリと口角をあげた。 「…ちょうど良かった。俺と組め」 「ひゃっ……う、うん」 腰を抱かれ嬌声が出そうになるも、授業中だ。 なんとか声を抑える。 「ガジルゥゥゥ!!」 ナツの泣き声がプールに響いた。
そして放課後。
「無茶すんな!水をなめんじゃねぇぞ!!」 ナツの真剣な様子にびくっとガジルの肩が震える。 「ご、ごめんなさい……いたっ」
何故こんな状況になっているかというと。 一人で泳ぐ練習をしていたガジルは足を吊ったらしく、溺れてしまったのだ。 覗き……偶然、様子を見にきたナツは助けに飛び込んだ。
「大丈夫か?」 「ん…」 艶のある唇が震え、その身体は濡れたまま。 「ナ、ツ…」 そしてその唇から発せられるのは自分の名前。 正直なところ、理性がヤバい。 身体を起こすと、つい谷間に目が…。
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