片思い 1万打リク灰猫様
片思い
※灰猫さん宅『if』後ナツガジ←ラク
転生後の世界は味気無かった。 戦いもなければ、それに伴う敵もいない。 それに、あいつが、 ガジルがいなかったから。
高三になってやっと見つけたあいつは、もう既にナツのものになっていて。 あの世界でもそうだったけど、あいつはいつもナツのことばかり見ていて、俺のことなんざ眼中にない。 俺の気持ちに気付きもしなかった。
「鈍いんだよな、お前」
「あ…?」
珍しく一人でいるガジルを見つけた俺は、なんとなくその側をついていった。 あの世界にいた頃と比べると少し細くなった肩や腕。 そりぁこっちじゃ戦うこともねぇし。 今の方が抱き心地いいだろうな、とか。 抱き上げたら軽いだろうな、とか。 そんなどうでもいいことをぼんやりと考えた。
「そういやお前、ナツとどこまでいったんだ?」
「……どこまでって、何が?」
そう聞くとガジルは不思議そうに首を傾げた。 相変わらずそっち方面はさっぱりってか。
「だから、セックスしたのかって」
「なっ/// し、してねぇよそんなん!!」
カァッと顔を赤くしたガジルはそう叫ぶ。
なんだ。 ナツのやつよく我慢してんな。 あいつ性欲強そうなのに。 てか本能に忠実そう。
「じゃあキスは? 舌入れられた?」
「なっ、んでてめぇにそんなこと言わなきゃなんねぇんだよ!」
ほぉ。 さすがにそれはしてるか。
「ナツってキス下手そうだよなぁ。絶対ぇ俺の方が巧い」
「んなこと…、」
「あ…、じゃあ試すか?」
「……は…、?」
意味がイマイチわからなかったのか、呆けてしまうガジル。 その隙にガジルの腰を抱いて引き寄せた。
「ちょ…、え?」
「……」
戸惑うガジルの顎を掴み、上を向かせる。 こうやって見下ろせるのは俺だけの特権だ。 ナツにはできねぇ。
「…マヌケ面」
そう呟いてさらに距離を詰める。 あと数センチで唇が重なる。 そんなとき。
「っにやってんだラクサスーッ!!!!」
「っ!!」
突然聞こえたナツの声と共に、俺はガジルの側から引き剥がされた。 すぐにガジルの方を振り返ると、ナツがガジルの両手を握って大丈夫だったかとか何もされてないかとか心配そうに聞いていた。
「……惜しい」
「何がだよ! てかガジルもちょっとは抵抗しろって」
「わるい…、びっくりして」
「そっかびっくりしたのか、そんなとこも可愛いっ」
そう言いながらガジルに抱きつくナツ。 ガジルもなんだかんだでそのナツの背中を撫でてる。
「ラクサス! 今度ガジルに手ぇ出したら許さねぇからな!」
「へーへー」
適当に答えるとナツは一際睨みつけて来た。
まぁ、どっちにしてもガジルの気持ちが俺に傾くことはない。 そんなことわかってる。 ムカつくからナツには教えてやんねーけど。
なんにしても、これからは退屈しなさそうだ。
end.
10,000 hit thank you !! 飛鳥様に捧げます。 リクエストありがとうございました!
ガジたんのことまだ好きやけど付き合うとかは諦めてるラクサス。 でも好きやから構いたいっていう 笑 そんな感じのナツガジ←ラクが好きです(@ ̄ρ ̄@)
リクエストに応えきれてない感満載ですが、よければもらってやってください。 これからもよろしくお願いします!( ´ ▽ ` )ノ
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1万打おめでとうございます!! リクエストと聞いて食いつくハイエナは私でございます← リクエスト以上の豪華メインディッシュをありがとうございます!!!! ナツガジ←ラク良いですよね!ラクサスの心境を知って尚好きです。ごめんねラクサス!! 素敵な萌をありがとうございました!!こちらこそこれからもよろしくお願いします!!
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