続かなかったネタ その1
2014/04/27 00:47

書いたり消したりを繰り返している中で、書いてみようかと思ったけど続かなかったネタです。
書かなきゃね!!とりあえず書かなきゃ始まらない!!
内容はウェンディ愛で!!!!


魔王→ウェンディ
悪魔→滅竜魔導士


魔王は転生を繰り返す。
記憶も性格も全て違うが、魂は同じ。
魔界の闇の中で深淵を抱えて魔王は生まれる。

「がおぉ!!」
「…何やってんすか魔王様」
「きゃあ!!」

大きな姿見に向かって小さな牙を剥く後ろ姿。
そのまま立ち去っても良かったのだが、あまりにも必死だったものだからガジルは声をかけてしまった。
よほど集中していたのか声をかけられて小さな肩が跳ねる。
同時に、振り返った彼女の白い頬は真っ赤に染まり、わたわたと手を動かし始めた。

「ち、違うんです!私威厳がないからちょっと練習を…!!」
「何が違うかわかんねーけど今ので威厳出るとかありえねーだろ」
「はうぁ!!」

ガジルの言葉に胸を押さえてフラリとよろめくウェンディ、別の名を魔王。
真っ赤な月に黒い雲、血に飢えた魔物や悪魔が犇めく、禍々しいこの魔界を支配する絶対王者。
なのだが、闇から生まれたのは小動物のような少女だった。

「だって皆さん、私は魔王みたいじゃないって…!み、見てください!ほら、刻印!!」
「わーってるってお前は正真正銘魔王様だって」

はー…と呆れたようなため息を吐くガジルに縋り付き、右手の甲を見せつける。
白い手の甲にくっきりと浮かび上がった悪魔の羽は、魔王が転生した証しであり、同じ刻印が心臓の上に浮き上がった悪魔は魔王直属の使い。
選ばれた悪魔には絶対の未来が約束される。
勿論魔王に使える事で自由が制限されるが、暮らしも裕福になるので切望する悪魔も少なくはない。

「ひ、跪きなさい!!私の椅子になりなさい、です!!」
「どこで覚えたそんな言葉」
「俺が教えた。いいだろ、魔王っぽくて」

どこの女王様だと突っ込もうとした背後でクツクツと笑う声。
右目に傷を負った金髪の悪魔。
昔喧嘩してボコボコにされた時は、悪魔って言葉はこいつの為にあるんじゃないか、と思う程の凶悪な表情をしていたっけ。
では、なく。

「変な言葉教えんなっつってんだろ!!」
「ウェンディが魔王らしくなりてーって言ってたから教えてやったんだ。もっと上から目線で言わねーとダメだって言っただろウェンディ」
「ご、ごめんなさい」
「謝らなくて良い!!」

これでも主を尊敬してます。

続かなかったー


魔王ネタをウェンディでやりたかったんです…


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