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ふわふわと視界いっぱいに広がるクリーム色

甘い甘い、砂糖菓子みたいなにおい

さらさらと流れるそれに顔を押し付けるようにすり寄ればクスクスと控えめに笑うその声はいつ聞いても安心できて

ぎゅっと抱きしめた腕に力を籠めればちょっと苦しそうな息遣いが聞こえてくる

同い年なのに姉のようで、包容力のある雰囲気に甘く溺れた

「ブン太、ちょっと苦しい」

「ん、もうちょっとだけ」

短い会話を交わすことすら心地よくていっそこのまま綿あめみたいに溶けてしまいそうだ

「ブン太」

「なんだよぃ」

「好きだよ」

「俺も、好き」

そう、俺の世界で何よりも幸子が好き

「あー、こんな幸せな時間過ごせるとか俺、天才的ぃー」

「なにいってんの、天才とか関係ないでしょ。私はブン太が天才じゃなくても幸せな時間作れる自信あるけどね」

「ほんと、頼むからそんな可愛いこと急にいうんじゃねえよぃ」

ちょっと男前なところとか、自分で言ったくせに照れたように顔を真っ赤にさせるところも可愛い

幸子のすべてが、愛おしくてたまんねぇってことほんとに分かってもらえてんのかたまに心配になったりもすっけど

「大丈夫だよ、私もブン太が一番大好きだからね」

ちゃんと好きだって確かめさせてくれるからいつも不安なことはすぐに消えて。

ああ、ほんとに最高な彼女持ったおれって天才的じゃねえ?

幸せ色に包まれる

(これからもたいせつにしてやるぜぃ、)

(もちろん、この俺が)

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