2.もっと見せて、もっと


※複数人での性描写有


きれいな形をした峯さんの唇は、柔らかくて気持ちがよかった。差し込まれた舌が私の舌と絡まって、お腹の下あたりがきゅんと疼く。
そういえば、大吾さんはどこに行ったんだろう。眠り込んだ私に愛想を尽かして帰ったのかもしれない。お店で結構飲んでいたけど、大丈夫かな。

「唯子…」
「ん、ふっ…ぁ」

キスに夢中になっている間に、峯さんは器用にシャツをはだけさせていき、ショーツ以外は全て脱がされてしまった。胸に滑り込んできた指の感触に、下半身の熱が増していくのを感じる。峯さんは脚を投げ出した方に回り込むと、焦らすように太ももを撫でた。

「そうじゃないかとは思ったが、やはりご無沙汰なんだな」
「いや…峯さんの意地悪」

ろくに体に触れられていないのに、そこが恥ずかしいくらい濡れていることがわかる。峯さんの言う通り、私は本当にご無沙汰で、久しぶりの刺激に硬直してしまう。
突然、背後から伸びてきた腕に抱きしめられた。手が胸に回されて両方の膨らみを包み込まれ、ひゃあっと大きな声が出てしまった。

「お目覚めですか…大吾さん」
「ずるいぞ峯、俺も混ぜろ!」

振り返ると、すぐ後ろに大吾さんの顔があった。目がとろんとして、後ろに撫で付けていた髪がぼさぼさに乱れて額にかかっている。
大吾さんに、裸を見られた。いや、そんなことより、一体いつから?なぜパンツ一丁に?それに、俺も混ぜろって…。
言いたいことが頭の中をぐるぐる廻って、声を出せないでいると、峯さんが悪戯っぽく笑って言った。

「三人でするのは乱交になるんですかね」
「おい、乱交なんて下品だろ、3Pでいいだろ」
「同じことでしょう」

峯さんと話しながらも、大吾さんは胸の膨らみをふにふにと弄り続けている。

「やっ助けて、みねさ…んんっ!」

それ以上声を出せなくなって、大吾さんにキスされたことに気づく。やっと酔いが覚めてきたのに、大吾さんの口内はむせ返るようなお酒のにおいで満たされていた。その隙に私の両手首はネクタイで一纏めにされてしまい、胸元に大吾さんの舌が這わされる。胸の先端を優しく噛まれて、体がびくりと反応した。

「唯子、痛くないか?」
「…んっ気持ち、いい…」

縛って抵抗できなくさせるなんてひどい。でも、私を心配する声があまりにも優しくて、咄嗟にそう答えてしまった。それを聞いた大吾さんがにこっと笑う。
下半身に温かいものが触れ、驚いてそこを見ると、峯さんが股間に顔を埋めていた。それを直視できず目を背けたけど、ぴちゃぴちゃと聞こえてくる水音は、羞恥心を煽るには十分だった。

「はぁ…!峯さんっも、もう…やめっあっ!」

脚を閉じようとして力を込めると、ひざ裏を掴んだ峯さんによって、ますます大きく開かれてしまった。
胸と大事なところを同時に愛撫されて、恥ずかしくて死んでしまいそうだ。本気で抵抗できないのは、失恋して自棄になっているから?それとも二人に求められて嬉しいから?
追い討ちをかけるように峯さんの指が入ってきて、私は息を呑んだ。陰核と膣内を同時に刺激され、耐え難い快楽に身をよじる。

「ぃっ…いやっ…それだめっ!いっちゃう!いっ…!」

あっという間だった。視界が真っ白に染まり、腰をがくがく揺らして果ててしまった。すぐに私の隣に移動した峯さんが、手首を結んでいたネクタイを解いてくれた。何かを伝えたそうな表情で、はあはあと肩で息をする私を見ている。
「あ…峯…さん」

「おい唯子、俺を忘れているだろ」
「きゃっ!」

大吾さんに抱っこされて、仰向けから四つん這いの体勢になった。膣口に硬くて熱いものが押し当てられて、ぼうっとしていた頭が瞬時に覚醒する。脚を閉じようとするが、お尻をがっちり掴まれてびくともしない。

「だいごさ…ぁあああっ!」

ぱんぱんに膨らんだ大吾さんのものが一気に侵入して、息ができない。それは大吾さんも同じらしく、苦しげな吐息が聞こえてくる。

「くっ…!きつい、な」
「やぁっまだ動いちゃ…ーーっ!」

まだ馴染んでいないのに、出し入れする速度が早まっていく。果てたばかりでいまだに収縮を繰り返すそこには刺激が強すぎて、勝手に声が漏れてしまう。
ふと顔を上げると、すぐ目の前に峯さんがいた。ヘッドボード部分にもたれかかってこちらを見ている。私は全裸なのに、峯さんはいつものシャツとスラックスを身につけた姿で、一切乱れがなかった。

「やだっ…峯さん見ないで!」
「唯子…」

必死に懇願しても、峯さんは目を離してはくれない。私を呼ぶ低く掠れた声が熱を帯びていて、峯さんが興奮していることがわかる。

「やぁあっ、あ!だいごっ…だいごさんっ、おねがい…!もう許してぇっ」
「はぁっ…!スゲーかわいい…唯子っ」

三人分の重みと激しい動きが加わって、ベッドがみしみしと音を立てる。痴態を見せつけるように激しく揺さぶられ、バランスを崩した私は峯さんの胸に縋り付いてしまった。峯さんは、ふらふらの私を抱きとめてキスをした。途中で何度も歯がぶつかったけれど、どちらからともなく舌を絡ませた。息が苦しくなって唇を離すと、唾液が名残惜しそうに糸を引いた。

峯さんから離れると、抜き挿しする動きが更に激しくなって、大吾さんの限界が近いことを悟る。
ああ、またあの感覚がくる。二度目の強烈な快感に、声にならない悲鳴が漏れ、全身が大きく震えた。

「唯子!唯子っ…!あぁ、もう出るっ」

大吾さんが大きく息を吐いた直後、お尻に熱い精液が放たれた。
乱れた呼吸が治まっても、私は峯さんにしがみついたまま動けなかった。汗ばんだ頬を撫でる手が、ずっと離れなければいいのにと思った。


2018.4.23
タイトル:腹を空かせた夢喰い

 

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