それから、はじめ君が左利きを理由に、
言われの無い罵りや差別にあって居る事を知ると
僕は試合の中で徹底的にそいつらを叩きのめした。
どっちが卑怯者なんだ。
真面目な一君に対してせこいのはそっちじゃない。
はじめ君が大人しいのを良い事に好き勝手言って。
はじめ君は、芯がしっかりとあって自分を持ってる子で。
言われの無い事を受けても何でも無い表情をしてたけど。
僕の怪我を手当てをした時、寂しいそうにしてた。
きっと表沙汰にはしないけど。
それなりに傷ついている。



僕とはじめ君が、剣以外の事で世間話をしていた。
はじめ君は家族を守れる武士なるのが夢だと言っていた。
はじめ君ならきっと、良い武士になれるだろな…とそう思いながら、
僕は近所の女の子に教えてもらった折り羽鶴の織り方を練習していた。
女の子が言うには折り羽鶴に願い事を認(したた)めて鶴を完成させると願いが叶うって聞いたから、僕は綺麗に折り上げてはじめ君に、鶴を渡した。



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