ヴァルハラを造り戦争を廃止する前、無駄なプライドや意地を捨てきれない貴族達が権力や軍隊を使い、数々の一般人や自然を崩壊させてしまったのだ。今ここで彼らに妥協する訳にはいかない、イスタエウの指揮のとり方は段々と厳しくなっていった。 やがて彼に反発する者は、同士を集め組織を作り、ヴァルハラに対抗する策を組みだす。そしてイスタエウを抹消するような計画が成り立ってしまう頃に、彼は気付いた。 「これでは過去に繰り返してきた戦争と同じだ」 力の争いは絶える事がないのか、それならば自分が最強になれば誰も争いを求めなくなるのではないか。イスタエウは決断した。世界中の誰をも怯ませ、自分に屈する程の最強の力を手に入れようと。 誰も自分に逆らう事は許されない。これは世界平和の為なんだ、それを分からない人々には圧倒的な力量差を見せつけねばならない。彼はそう言った。 ← →/bkm/戻る |