今から約100年前。世界は下らない人間の言い争いによって数々の戦争を繰り返し、あらゆる大地や自然を破壊させた結果、人々は己の暮らしもままならなくなり人口は激減していった。 ｢このまま戦争を繰り返すのは人類の危機だ｣と一人の天才科学者イスタエウ･ヴァングが立ち上がり、彼は自分を中心とする大規模な独裁機関を作る。 世界全ての人々をその機関"ヴァルハラ"のもとに統べ、戦争を廃止し、政治や経済や自然復興に全力を注ぐべく指揮をとった。 彼はとても優秀だった。他の人間に比べ遥かに高いIQを持ち、誰からも信頼される様な心優しい人格であり容姿端麗、大勢を率いる事の出来る統率力に権力に富をも持ち合わせていた。 ほとんどの人は彼の作りあげたヴァルハラという機関に従い、元ある美しい地球に戻すべく努力したが、やはり独裁に反発する者も居る。 数々の戦争を繰り返してきた国の王族や上層貴族などは、イスタエウの配下になる事を拒み、また、争い続けてきた他国との接触に酷く敏感であると強く抗議をする。だがイスタエウはヴァルハラに反発する者を如何なる理由であれ徹底的に権力でおさえつけた。 →/bkm/戻る |