「このままずっと永遠に」






今日も僕の隣で眠る君
君がこのまま、ずっともう起きることがなければいいのにといつも思うんだ。
だってさ、起きてしまえばきみは僕のものでなくなってまた新しい日を始めてしまうから。

いつも君が僕のものである瞬間なんてほんの一瞬でしかなくて。
それでも毎日、毎日毎日、君を、君の首を絞めて。
息を止めて。

繰り返す滑稽な日々。
僕らはこの町でいつもバカみたいに生きて、死んで、生きて、死んで。
その繰り返し。

だけど、僕にとってはむしろ好都合だったのかもしれないと思ってる。
このゆがんだ気持ちを、この壊れてしまった心を、満たせるなんて。
君を殺めることによって救われてるんだよ。
君を殺すときだけ、きっと、はじめて、僕は僕になるんだ。

幸せという定義が何かなんてわからないけれど。
僕はいつも君を見るたびに、君を僕のものにするたびに
ああ、もしかして、これが幸せなのかなって思ったりもするんだよ。
君はどうかな。

君は僕に殺されて、幸せかなあ?

「どうにでもしていい」って君は言ってくれるけど
その苦痛にゆがむ表情が僕は大好きなんだけど
きみは僕のこと殺したいって思ったりするかい?
きみはいつも僕に一方的に殺されて悲しくはならないかなあ。

君は力がないから
僕ばかり君を殺してしまっているけれど
たまには君に殺されるのもいいかなあなんて
その、君の背中のトゲトゲで、僕を刺してさ。それで僕が死ぬとして。
それも幸せかなって思ったりするんだよ。


ガラスの棺桶に君を横たえて、君の指に指輪をはめたら、僕らだけの結婚式。


青白く綺麗な顔に口づけして
さあ、夜が明ければいつもの通りだよ。
この涙はきっと幸せのしるしでさぁ。


だから、このまま、ずっと。永遠に叶わない願いなのだけど。
僕のものになってよ、フレイキー。


対作品 杞憂


END.



だいぶ前に書いてたのを読み返して、そんなに悪くないかなぁ?と思って出してきました。

生きて死んで生きて死んで、殺して、また生き返って、そんな相手をまた殺して、また生き返って…っていう無限ループの中での、切ない感じ。かなー。
ランピーは陽気だけど、心の奥底では虚しい日常を送ってるなーって思っててほしい。
ちなみに、ランピーはフレの苦痛にゆがむ顔も好きだけど、笑顔も大好きなんだからね!!


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