Tattoo 01

「絶対にダメだ!」
「なんでですか?!私もシリウスの一員なのに…!」
シンの部屋から、二人の言い争う声が聞こえる。

「ドクター、どうかしましたか?」
ナギがソウシの皿をテーブルに置きながら食堂に入ってきたソウシに尋ねた。
「うーん、シンと○○ちゃんが随分大きな声で言い争ってたからね…」
「また、いつものくだらない喧嘩でしょう」
そうナギが返すと、みんなを待ち切れずに干し肉をつまんでいるハヤテが言う。
「ソウシさんも聞いたんすか?なんかいつもよりヤバそうでしたよね」
「あっ僕も聞こえました!シンさんがすごく大きな声で『ダメだ!』って!」
あれほど大きな声を出すシンは珍しい、と言うトワにみんなが賛成する。
一人厨房にいたせいでその様子を知らないナギだったが、どうやら今度の喧嘩は深刻らしい。
はぁ、と溜め息をついて厨房へ引き返すところで、噂の二人が現れた。

「だから、何度言えば分かるんだ!ダメなものはダメだ!」
「私だけ仲間じゃないってことですか!」
「違う、そうじゃない!それとこれとは関係ないだろ!」
「関係あります!」
あまりの剣幕で互いに捲し立てる二人に、一同は唖然とする。
ちょうどそこへ、リュウガが顔を出した。

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