You Copy?



『…今回、私は悪くないと思います』

「…………」

「Hey、あの女は毛利の…」

「ここの家主だよ」



あれ、デジャブ。今朝と同じように元就さんの前で正座する私。被害者は私なのに伊達さんはこっち指差して猿飛さんと話してるし

その後ろには…片倉さん。あの伊達政宗の従者だ。こんなに怖い人だったのか



『あ、とりあえずいらっしゃいませ』

「…………」

「小十郎…睨んでんじゃねぇよ」

「しかし政宗様…!!この女の言うことは信用なりませんっ」



やはり警戒をとかない片倉さん。ちなみに私が説教を受けている間に、タイムスリップの話を元親が説明してくれていた

顔をしかめる片倉さんに対し、伊達さんはキョロキョロと周りを見回している…ああ、好奇心が勝るタイプなのか彼は



「けど弱ったね姫さん」

『はい?』

「伊達は徳川と同盟しておったのよ。それがわれら同様飛ばされたとなれば…」

『あー…』



徳川家康が犯人って話は白紙に戻ったというわけか。家康が白という結論に、何人かホッとしたような顔をする。徳川さんは敵だけど…人望はあるんだね

…しかし彼は違った



「貴様っ!!!家康の命で雪子様の首をとりに来たか…!!?」

『えぇ−…』

「こんな小さいgirlの命1つでオレを寄越すかよっ」

『うわっ!!?』

「!!!!?」



スッと伸びてきた手が私の肩を掴み引き寄せた。もちろん犯人は伊達さんだけど…ノリが欧米だ。肩を抱きニヤリと三成を挑発する…あ、まずい、三成の血管が切れそう



「政宗様っ!!!」

「小十郎…少なくともこいつに悪意はねぇよ。オレをなめるな」

「しかし何者か解らぬ以上、無闇に近づくのは…!!」

『か、片倉さん、落ち着いてください、まだ朝早いですから』

「ぐっ−…!!」



特に今日は土曜日。近所はまだ寝ているはずだ…きっと三成の声で起こしただろうけど



「政宗殿、雪子殿は我らを匿ってくださるのです」

「匿う?」

「このへいせーって時代は武器も持てないらしくてな…外には“くるま”って危ない塊もある。雪子の言うことは聞いといた方がいいぜ?」

「…………」



伊達さんと親しそうな真田君と元親が説得してくれている。じっと目をつむり考える伊達さんと、やはり私を睨む片倉さん…しばらくして伊達さんは顔をあげて




「逆に問う。あんたは…豊臣のSpyじゃねぇんだな?」

『はいっ』

「即答か…いいだろう、信じるぜ雪子っ」

「政宗様っ!!!…っ…仕方、ない…」

『よかった…!!』



私はほっと胸を撫で下ろし周りの緊張も解けていく…が、しかし忘れちゃいけない

彼の腕は私に回されたままだ



「いつまで雪子様に触れているつもりだ…!!」

「三成…ぬしは雪子の裸を見たのであろう?肩ぐらい多目に見てやれ」

「いつまでその話をするんだ刑部ぅぅぅぅぅっ!!!!!」

「なにっ−…!!石田っテメェは家主に手ぇ出してんのかっ!!!!」

「うわぁ…相変わらずのメンバーだから違う世に来たとは思えないね大将」

「うむっ!政宗殿も来たとなれば心強い」

「俺としては不安だがなぁ…雪子一人だぜ?女は」

「兄気取りか貴様…真っ先に手をあげた男が何を言うか」

「だ、からあれは…!!」

「Hey 雪子っ!!!これから世話になるぜっ」

『は、はい…』

「よろしく頼む」

『っ……はいっ!』




いつの間にか大所帯と化した我が家。無音に包まれた一ヶ月が嘘だったようだ

………まぁ、とりあえず




『みんな…先にお風呂入ろうか』







(どころで…雪子はいくつだ?)
(21歳。今年で22歳)
(((((((え…?)))))))
(えぇ−…)
(ヒヒッ)





mae tugi

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