Godangel | ナノ
23
『・・・ふぁー・・・よし、行きますか』
んーっと背伸びをしながら、水羅に乗る
”ご主人、どこまで?”
『ホウエン!』
こくりと頷いた水羅。すごいいい子なんだこの子
「待てよコヨルっ!」
グリーン君の声が聞こえる。ん、レッドもいるぞ?
「・・・どこ行くの」
レッドに服の裾を引っ張られて引き止められる。寂しいのかなこの子たち
『・・・ホウエン、かなぁ』
水羅に少しだけ待ってもらって、二人の前に立つ
『・・・君達は強い、だから大丈夫だよ』
えへっと笑いながら二人の頭を撫でる。うおう・・・さらさらキューティクルだ!
「・・・バカ野郎!」
ぐいっと腕を引っ張られたと思ったら、グリーン君に抱きしめられていた。腕は少し震えている・・・
「・・・コヨル」
今度はレッド君だ。
レッド君の方を向いて首を傾げたら、頬にやわらかい感触とリップ音・・・え?
「僕、強くなる。だから
僕が強くなったら、っ・・・また、勝負しよう」
ああ、これでシロガネ山に行っちゃうのか・・・
その顔はほんのり赤くて、・・・・かわいいなコイツっ!
『・・・うん、がんばれ!』
チュっとレッドの頬に唇を落として、水羅に飛び乗る
「また・・・会えるよな?」
「・・・いってらっしゃい、コヨル」
ふんわりと笑った二人に僕も笑みをこぼして、そして言う
『いってきます!』
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カントー編完結です!
今回は旅の描写を入れられませんでした・・・悲しすぎる
ここまでお読みいただきありがとうございました!次はホウエンでお会いしましょう!
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