Re: | ナノ

2016/09/02

*ゆの様
→コメントをありがとうございました!テレビで某事件について放映していたんですね〜見逃した…( ゚Д゚)私も事件については寺山修司の舞台を見て初めて知ったのですが、その中で詠まれた詩(完全に創作だと思いますが)がすごく綺麗だったので、私も舞台の後に自分で調べてそれをどっかで使いたいと思っていたんです。上手く言えませんが、自分の文章をきっかけにまた別のことに興味を持ったとおっしゃっていただけるのは、読み込んでもらえている…と感じられてとても嬉しいです。それに、何かを通して他のことに興味関心を広げていくのって楽しいですよね。そして的外れですが、新聞をお読みになるなんて…えらい…と思ってしまいました(笑)自分はもう何年も新聞に触ってないのです。
寺山修司は脚本家もやってたけど詩人でもあったので、この人の言葉選びは本当にドキっとさせられるものが多いです。とは言っても私はその舞台の元になった「書を捨てよ町に出よう」は読んだことがないので、かなり現代版として改変されていたのかも。ウボォーの短編でクロロに言わせた「マフィア映画の主人公」は実は高倉健のことで、高倉健と片桐操、どちらももう死んでしまったけれどこの二人の違いは一体何だったの?と役者たちが言うんです。そして、その結論が『スクリーン』の有無だったという。やってることは同じなのに片桐少年だけが罰せられるのは当然リアルとバーチャルの違いによるものなんですが、ふと流星街出身者のような社会的道徳観念が通じない環境で育った人間はそうした区別をしないもしくはできないんじゃないかと思ったのでした。
でも、少年がただ単にリアルとバーチャルの区別がつかなかったためにああいう事件を起こしたとも考えにくいと思います。自分でも調べてみたとおっしゃっていたのでどこかで見たかもしれませんが、少年が死刑が決まった後に遺した言葉は「自分の死は、自己との戦いに負けた人間の惨めな末路だと思って若い人たちの教訓にして欲しい」というようなものであり、「ライフルへの魅力はなおも尽きない。また同じ事をする前に死なせて欲しい」とも彼は訴えたそうです。そこまで言わせる彼のライフルへの執着の根源は一体何だったんだろう…という疑問にも、創作の余地を感じるなあと個人的には思います。
と、長々とお返事よりも自分の考えたことを書いてしまいすみません…我ながらキモイっす。もしよかったら寺山修司も読んでみると楽しいかもしれませんので、ぜひぜひオススメしたいです!ふと思ったことなど、些細であってもサイトを通して読者の方と共有できる気持ちがあるのは本当にうれしいので、このたびはコメントありがとうございました。これからも楽しんでいただければ幸いです。

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