おにーちゃま

兄side


「…んん…ん?」

目を開けると見慣れた天井が映った。

…あれ?なんで布団に入ってるんだろ。僕は山姥切国広と万屋に行ってた、よね…?

重い身体を起こして横を見る。

「玲吾…と、へし切長谷部。」

へし切長谷部は壁に寄りかかり、玲吾はへし切長谷部の太ももを枕代わりにしている。

…そっか。倒れてたんだ、僕。またみんなに迷惑かけちゃったな。


「主…起きてるか?」

お盆を持った山姥切国広が静かに襖を開けた。

「うん、ごめんね。」

「…!主っ」

「しー!」

二人が起きちゃうよ。山姥切国広は慌てて口を抑えた。

「ん…兄、貴…?」

玲吾はのそっと起きて目を擦っている。

はぁぁあああ…天使…

「おはよう、玲吾。」

「……。」

ボーッと僕を見つめている。

…ぁぁぁああああああ…かわいい。そんな見つめられると流石に僕でも照れる。


「兄貴っ?!起きてたのか?!」

急に大きい声を出してバタバタと僕の元へ近づいてきた。あまりにも大きな声だったからへし切長谷部がビクッてなった。

「さっき起きたんだ。」

「具合はどうだ?」

「落ち着いた!」

「はぁ…よかった。」

僕の弟、可愛すぎやしないかい?



兄side終わり

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