「ジェーイードー!!」
思い切り隣の部屋のドアを開けて怒鳴り込んだ。やけに重いガイを引きずってずかずか部屋に入って、ジェイドを見上げる。これもまたやけに背が高く苛立ちを覚えるがこれでいちいち文句を言ったらこいつの思惑通りだ。
「おや、背が縮んでいますねルーク?」
「ヤな言い方すんな!お前のせいだろこれ!」
「実験成功、ってところですかね」
いい笑顔で言われては怒鳴らずにはいられない。ガイから手を離して甲高い声で馬鹿野郎と連呼。それなのにジェイドは「女性にあるまじき喋り方ですよ(笑)」とさらに喧嘩を売ってくる。売り言葉に買い言葉で殴りかかると、逆に腕を引かれジェイドの腕ん中に体を預けてしまった。
「む…、やはり実験失敗でしたか?」
「うるせー!んなわけねーだろ!」
「にしてもこれは……」
気付けは胸を揉まれていて、あるようなないような微妙な胸に気付いてなかった俺は言葉を失った。
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11.11.21
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