レッツハロウィン!
「あっアッシュ〜」
「?」
「とりっくおあとりーとー!!」
「………は?」
*
「悪いなアッシュ…付き合ってやってくれよ」
そう言うガルディオス伯爵…ガイは体じゅう包帯を巻いていた。後から来たナタリアは猫の耳をつけていたりと仮装祭だった。こんなことのために久しぶりに集まったのか……
「なぁーアッシュ、お菓子くれよ」
「菓子など持っていない」
「えぇーー」
持っているカゴには既に飴玉やらクッキーやらを沢山たくわえているくせにまだせがむのか。どうせメイド達や仲間に貰ったんだろう。一口チョコレートをつまんで反対の手ではレプリカが着ている服と同じものを差し出された。「はい、アッシュのやつ」
「いらん」
「まぁまぁ、ルークとお揃いってわけでもないから」
「仮装はしない」
ガイは言った。
『…はぁ、アッシュも知らないのか。今日はハロウィーンと言ってね、ただの仮装パーティーじゃないんだよ。町の家の人に゙トリック オア トリードと言って、---まぁ大抵はお菓子をくれるんだが、くれなかったらいたずらをしていい日なんだ。』
「はぁ」
「で?それに参加しろと。公務も残ってると言うのに?」
「今日は休んでもいいってさぁ…」
「断る」
「ふふ…アッシュは着たくないんですか?そのルークの持っている服。 ナタリアが今日この日のために作ったと言うのに…」
ぼそりと死霊使いが呟く。
ナタリアが手間隙かけて作った服…
途中。
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