今更、後悔?*
こんな関係、いつからだろう。

「あっ、ぁっ…ゆうっ…」

俺に揺すぶられて喘ぐ岳人。
バックで突いているから顔は見えない。いや、見ない。
俺と岳人が繋がる時はいつだってお互いを見ない。
それが暗黙のルール。

「ひっ…あ!」

奥の一点を突いた時、岳人はのけぞるようにイッた。

きゅう、と締まった岳人のソコに俺も限界が近づく。
イッた直後で敏感になってるソレを握るといやいやと首を降る。

「やっ…ゆーしっ!」

「はっ…がく…」

二度目に達した岳人につられるように俺も岳人の中に欲を吐き出した。



ベッドでぐったりする岳人を一瞥して、俺はシャワーを浴びに風呂へ足を向ける。

「なぁゆうし…」

「…なん?」

呼ばれて振り返れば泣きそうな顔。

「おれのこと、すきになった?」

「…好きになってくれなくてもいいゆうたんは岳人やろ。」

好きじゃなくてもいいから抱いてくれ。

岳人の言葉から始まったこの関係。いつからなんて、忘れた。

「だよな、わりぃ…俺寝るわ。」

枕に顔をうずめた。岳人は俺の前で泣き顔を見せない。いつも泣きそうな顔をするだけ。
だけど俺は知ってる、いつも終わった後声をかみ殺して泣いていること。

いっそ俺の前で泣いてくれたらいいのに。

そうしたら 何か変わる気がする。

(なんで泣かへんの?)

言えないのは俺が臆病だから?

なぁ、岳人。
俺…お前が…

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -