4.降りしきる夜雨

夜、眠れなくなった俺はそっと部屋を抜け出しバーンの部屋に向かった
もちろん、夜だから誰も起きてはいないだろう

枕を手に持ちバーンの部屋に着いてノックをする



こんこん


ノックをして暫く待つとドアが開いた
バーンはかなり驚いた顔をして俺を見る

「どうしたんだよ」
「眠れなくて................一緒に寝てもいい?」
「別にいいけど.................まぁ、いいや入れよ///」
「うん。ありがと、バーン」

バーンの部屋に入ると布団の中に入れさせてくれた

「寝てた?」
「少しな。で、どうしたんだよ」
「う、うーん............雨の音がすごくて怖くなったから.........」
「ぷっ!」
「わ、笑わなくたっていいじゃないか!馬鹿バーン」
「ははっ!悪かったって」

俺はバーンの胸板を軽く叩く
バーンは笑い終わったのか俺の身体を包むように抱きしめてくれた

「これだったら怖くねぇだろ」
「う、うん!ありがと、バーン」

俺は礼を言ってから目を閉じた
バーンの心臓の音が聞こえる
トクトクって音が聞こえてくる
俺の心臓もこんな音がするんだろうな

「何、寝ながら笑ってるんだよ」
「わ、笑ってなんかないよ!」
「どうだか」
「ほら、早く寝ようよ。明日も早いんだから」
「アンタにだけは言われたくねぇよ!じゃあな................愛してるよ、グラン」
「っ!?」

バーンは俺を抱きしめたまま眠りについてしまった

「不意打ちはよくないんじゃないか?バーンの馬鹿」

「俺だって愛してるよ..............バーン」

眠ってしまったバーンに愛の言葉を囁いてからまた目を閉じた

明日は晴れているのか?また、雨なのかそれは俺にもわからないけどそれでもバーンは俺の隣にいる

『ジェネシスの称号』争いをしていたとしても俺とバーンの愛には勝てない

誰にもねーー






(バーンの腕の中はすっごく暖かかった)

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