星空デート(エピソード3 喜多一番)




晴れて俺たちは恋人同士になれた。それから春から夏に差し掛かるある日に俺は祐奈にデートの申し込みをした。祐奈は照れたように頷き了承を得た

そしてついにデート当日の朝になった

「喜多君、お待たせ」
「そんなに待ってないから大丈夫だ。それよりその服似合ってる//」
「////ありがとーもう夏になるから最後に着ようかなって思って」
「そっか。春ももう終わりだな」
「うん。私ね喜多君に会えて本当によかったよ」
「それは俺もだよ。祐奈を好きになれて嬉しかった」
「私もだよ//」
「よし。今日はたくさん見に行こう。星の時間までさ」
「うん!」

星の時間。それは俺たちにとってとても大切な時間だ

「喜多君、あっち行こう」
「あぁ」

俺は祐奈の手を取り走り出す。こういうことを俺たちは望んでいた

___________

そして夕方になり俺たちは天文台に向かう。あそこにはプラネタリウムや天体望遠鏡などたくさんの物がある。学園にもプラネタリウムは存在するがここのプラネタリウムも絶景だ

「春の星座観れるかな?」
「観れるさ。この時間なら」
「うん!この時間なら春の大三角形は観れるかな?」
「観てくるか?」
「うん」

俺たちは天文台からよく星が観える丘に向かう

「わぁぁ、綺麗」
「そうだな。あ、見つけたぞ」
「え、何処!」
「ほら、あれだ」

俺は空に輝く星に指をさす。その方向に祐奈は目を輝かせていた

「綺麗。あ、春の大三角形だ」
「あぁ。俺、春の大三角形好きなんだよな」
「そうなの?」
「特にあの輝いてる星。しし座にね」
「喜多君らしい」
「そうか?///」
「うん!私もしし座好きだよ」
「祐奈.......」
「ねっ、しし座について教えてよ」
「もちろん。じゃ、ベンチに座って話そう」
「うん!」

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