/ 公認カップル(エピソード2 星降香宮夜) \ 放課後の廊下で俺は風見に告白され俺も告白し晴れて恋人になった。なったんだがなぜクラスの視線が俺と風見に向かれるんだ 「星降も大胆なことしたよな」 隼総が俺たちを見るなりにやにやする。全く意味がわからん 「星降、よかったな」 あの喜多、意味がわからないんだが。てか肩に手をおくなよ 「幸せになれよ星降」 神童までなんなんだ。誰が幸せになるんだよ 「かーぐーや〜〜ズルいぞ!祐奈ちゃんちょうだいよ!!」 西野空はあとで殴る。誰が風見をやるか。風見は俺の彼女だ 「あぅぅ〜〜///////」 「風見、一体なにがあったんだよ。話が読めない」 「じ、実はね学園の『公認カップル』になったの/////」 「..............え?」 「香宮夜に祐奈ちゃん取られた」 「星降、おめでとう」 「キスとかしたのか?星降〜」 「...........お前ら」 「「「ん?」」」 「デス・ソード!!!」 俺は隼総達にデス・ソードを喰らわせ風見の手を掴み教室を出た ___________ 「ほ、星降君?」 「...........最悪だ」 「も、もしかして私と恋人になるの嫌だった?」 「バカだな。そんなわけないだろ」 ぎゅぅ 「ぁ........////」 「恋人になれたのはすっごく嬉しいさ。ただ、なんでこうなったんだろうなって思ってさ」 「公認カップルのこと?」 「そう。噂になるなんてあり得ないだろう。誰かが見ていたに違いない」 「でも一体誰が?そ、それにキスしたじゃないあの時」 「確かに。キスしたのになぜそれだけは噂にされていないんだ」 「星降君.......」 「心配するな。俺がいるんだから」 「うん」 俺は強く風見を抱きしめた。風見の不安を拭うように 「あー教室行くのめんどいな」 「でも授業でなきゃ」 「そうだな。じゃ、行くか」 「うん!」 俺と風見は屋上を出て天文科の教室へ向かう。またいやな視線を感じるかそこは我慢だ 「おかえりー香宮夜〜」 「.............」 「西野空。また殴られるぞ」 「まぁ、西野空はからかうの好きだから仕方ないさ」 「あはは.........」 俺は黙って自分の席に向かって座る。風見も慌てて喜多の隣の席に座る 「すまないな、西野空が」 「ううん、大丈夫だよ」 「でもよかった」 「え?」 「星降は中学の頃から誰とも話さなかったんだ」 「え、でも喜多君達とは........」 「俺や隼総、西野空は中学も部活も同じでさ。神童君に関しては大会で知り合ったからだよ。だから話せる」 「そうだったんだね」 「あぁ。それに今は風見がいるからな。星降は大丈夫だろ」 「......うん!」 それから俺は風見に言われるまでなにも知らなかった。まさか喜多があんなことを言っていたなんて ___________ 授業も終わり放課後の教室には俺と風見しかいなかった。まるであの時と同じ 「やっと終わったー」 「お疲れ、風見」 「うん!あ、ごめんねまたせちゃって」 「いや、そんなに待ってないさ。それにこの前のお礼も兼ねてだしな」 「でもあの時は星降君、教室を飛び出していったじゃない。しかもキスして」 「いや、あの時はだな.........」 「ふふっ。でも嬉しかったからいいけどさ」 「全く、祐奈は」 「!今..........」 「あ..........悪い」 「ううん!いいの.........えっと名前で呼んで香宮夜君//」 「///あぁ」 気まずい雰囲気になった。でもこれはこれでもいいか 「祐奈.......」 「ん?なぁに.........ん///」 「キスしたくなった.....」 「もぅ.......///」 「もう一回していいか?」 「いいよ、香宮夜君」 俺は祐奈の顎を持ち上げそっとキスをおとした。それは俺と祐奈にしかわからない甘いキスだった (俺たち、公認カップルだな) (嫌がってたくせに、香宮夜君) (隼総達に言われるのが嫌だっただけだ/////) ≪*≫ ← |