No.4 何故、姿を消した(基山ヒロト編)




初戦を勝ち上がった俺達は雷門中の合宿場に帰ろうとしていたがマネージャーの木野さんが困ったように俺達の元に来たのだ

「円堂君......」
「どうした?秋」
「それが風丸君が居ないの」
「風丸が?」
「いつから姿が見えなくなったんだ?」
「試合が終わってからだと思うの」
「なら近くに居るんじゃないかな?俺達も探すの手伝うよ」
「ありがとう基山君」
「よし!みんなで風丸探すぞ」

俺達はキャラバンを出て風丸君の捜索を始めた。まぁ、不動君と飛鷹君は探すの嫌そうな顔していたが探すのは手伝うみたいだ


さて、俺も探さなきゃ





No.4 何故、姿を消した(基山ヒロト編)

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「それにしても風丸君は何処に行ったんだろ」

控室やフィールド、観客席と探してみるが風丸君の姿はなかった

「もう、キャラバンに戻ったのかな?」

俺は仕方なくキャラバンへ戻ろうとしたその時だった

「何故、姿を消した!祐奈」
「!?」

今の風丸君の声。しかも今、祐奈ってどういうことなんだ

俺は壁際に隠れそっと風丸君の声と祐奈らしき女の子の声を聞く

「確かに姿を消したのは謝るわ。でもこれは響木監督にお願いされたから姿を消したの」
「どういうことなんだよ」
「私はあるチームのマネージャーになっているわ」

祐奈がマネージャー!でもどうして

「いずれイナズマジャパンの元に現れるだろうね。その時は私達は敵同士よ」
「!!」

祐奈が敵.........。どうしてなんだ祐奈。俺達はまた敵として戦わなければならないのか

俺はその場を立ち去りキャラバンへ向かった。あのまま2人の話を聞きたくないがために

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キャラバンに着くと数人のメンバーが集まっていた

「あ、ヒロト!風丸見つかった?」
「残念だけど見つけれなかったよ」
「そっか。にしてもどこに居るんだよ風丸の奴」
「そうだね........」
「ヒロト?」

俺は後ろの席に座り窓から外を見ていた

「祐奈が敵だなんて.........」
「ヒロト」
「!緑川」
「なんかあった?」
「なんでもないよ..........」
「そう?ならいいけど。あまり難しい顔してるなよ」
「し、してた?」
「うん。眉間に皺寄せてね」
「え!!」
「あはは。冗談だよ」
「み、緑川!!」
「ごめんごめん!あ、風丸が帰ってきたみたいだよ」
「!」

緑川は風丸君の元に向かうとそのままヘッドロックを喰らわしていた

「い、痛い!緑川〜〜〜」
「心配させた罰だ〜〜」

本当、子供なんだから。まぁ、俺も子供なんだけどさ

「よぉし!雷門中へ帰るぞ」

円堂君の掛け声で俺達は雷門中へと向かった

でも俺は未だに引っかかっていた。本当に祐奈は敵なのだろうか

「祐奈。俺は君とは戦いたくないよ」






(ヒロト君、ごめんね。みんな、ごめんね)

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