No.14 陽花戸中学と円堂大介裏ノート(福岡編)




リュウジ君を探していた私だったがなぜかエイリア学園のメンバーと遭遇してしまいプロミネンスキャプテンのバーンに付き合う羽目になってしまった


「リュウジ君を探してる筈なのになんでエイリア学園のメンバーに会わなきゃいけないのよ!!しかも、バーンにはキスされるし」


でも、何で嫌じゃなかったんだろう?もしかして、バーンのこと好きになってしまったのか。しかも、初対面のオトコの子に


「はぁ〜一目惚れって怖いなぁ」

そんなことを考えていたら緑色の髪がちらりと見えた

「リュウジ君!!」
「っ!祐奈、どうしてここに」
「それはこっちの台詞だよ;;いきなり何処かに行くから探したんだよ」
「ご、ごめん!探してくれたんだ、ありがと祐奈」
「それはいいけど............ここで何かしてたの?」
「..............考え事をしてただけ」
「そう.............ほら、早く皆のとこに帰ろう」
「うん。あ、ねぇ祐奈」
「ん?なぁに」
「手繋いでもいい?」
「うん、いいよ」

手を繋いで私達は皆のいるところへ歩き始めた



ーリュウジ君の悩みが少しでも晴れますようにー




No.14 陽花戸中学と円堂大介裏ノート(福岡編)


__________

私達は、福岡にある陽花戸中学に足を運んでいた

ここは、円堂君のおじいちゃんである『円堂大介』の母校でもある

「ここに円堂君の裏ノートがあるのね」
「いや、俺のじゃなくてじいちゃんのだぞ」
「あはは.........ごめん;;」
「さぁ、行きましょう」

瞳子監督に促され私達は陽花戸中学のグランドへ向かった

グランドに行くと陽花戸中学のサッカー部員が練習をしていた
特に私が目をつけたのはあのGKだ

「流石の貴方でもあのGKが気になるのね」
「瞳子監督もですか?奇遇ですね」

私と瞳子監督はGKの子をじっと見ていた
すると、1人の少年のシュートがゴールに向かうが

「ゴッドハンド!!」

え........今の技は確か........

少年のシュートは彼によって遮られた

「流石だな立向居」
「そんなことないよ。俺なんか全然......」

あ、こっち向いた
立向居君だっけ?あの技、円堂君のだった

あ、あれ?あの子こっちに来る
なんかすごい目でこっちに来るんだけど

「あ、あの!!」
「俺か?」
「はい!円堂さんですよね?」
「おう!知ってるのか、俺のこと」
「もちろんですよ!!フットボールフロンティアで大活躍だしそれに円堂大介さんのお孫さんですよね」

立向居君は容赦なく円堂君に話をする
この子面白いな

「あ、俺は立向居勇気っていいます。さっきのゴッドハンドはテレビで円堂さんがやっていたのを見て練習したら出来たんです」
「それってすごいじゃない」
「はい!えっと..........風見さんですよね」
「うん、風見祐奈っていいます。よろしくね、立向居君」
「こちらこそよろしくお願いします!」

私達は、立向居君に部室へと案内されるとさっそく円堂君の叔父である円堂大介さんのノートを見る................................が

「わ、わかんない」
「お、俺も;;」
「これって文字?」
「てか汚くないか?」

私に続いてリュウジ君、吹雪君、塔子ちゃんの順に声をあげた

「円堂、読めるか?」
「.................じいちゃんの文字なのはわかるけど読めない」
「円堂でも読めないものあるんだな」
「でも、少しは読めるぞ」

鬼道君と風丸君の真ん中でノートを見つめる円堂君
流石、円堂大介のお孫さんって奴だね

それから私達は、瞳子監督の指示で陽花戸中学で休息を取った

__________

「どうしたの?風丸君」
「ん.....祐奈か」
「何か悩みかな?」
「少しだけな」
「...........最近、エイリア学園との戦いが増してるからそのせいとか?」
「そうだな..............なぁ、祐奈」
「ん?」
「俺は弱いと思うか?」
「え...........」

風丸君。君は何を言ってるんだ?
『君は強いよ』
でも、言葉にしたらいけない気がする

「変なこと言って悪かったな」
「あ、風丸君!!」

風丸君が円堂君達の元に行くのを引き止めた

「あ..........あまり思いつめないでね.............風丸君は私達の大事な仲間なんだから」
「あぁ。ありがとな」

今度こそ風丸君は円堂君達の元に歩いていった

「風丸君...........大丈夫かな」
「祐奈ちゃん」
「ん?あ、吹雪君どうしたの」
「うん、祐奈ちゃんって今用事とかある?」
「え?ないけど............どうしたの?」
「うん。一緒に染岡君が入院している病院に来て欲しいんだ」
「染岡君の」
「うん。えっと........笑わない?」
「うん、笑わないよ」

吹雪君はなぜか言いにくそうにもじもじしていたが意を決し口を開く

「1人で病院に行けなくて........病院が怖いから........」
「.............わかった。一緒に行こう」
「ありがと、祐奈ちゃん」

こうして私と吹雪君は瞳子監督に説明をしてから病院へ向かった

向かう前に立向居君の練習を少しだけ覗いた

「行くぞ!!円堂、土門」
「おう!」
「任せろ」

円堂君、土門君、一ノ瀬君の必殺技『トライペガサス』が立向居君が守るゴールへと放たれる

「マジン・ザ・ハンド!!」

技を出すがはじき返されそのままゴールへと突き刺さった

「今のは........」
「くっ!まだ、未完成か」

悔しそうに顔を歪めるが気にせず円堂君なんかに声をかけていた

「行こうか、祐奈ちゃん」
「そうだね」

私達は陽花戸中学を出て染岡君がいる病院へ向かった

病院に向かう途中、吹雪君は無言だった






(吹雪君..........)
(『完璧』にならなきゃ..........祐奈ちゃんに嫌われる、皆にも.........)





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