二人の砂時計の場合


※一部名前変換無いです。




「「Happy Halloween!!!」」
『はいはい、喧しい。』
「えーっ!!彩花、酷いっ!!」
「鏡李、これは彩花のツンよ!!あれ言わなきゃ!!」

「「trick or treat!!」」


双子が黎架に向かってそう叫ぶ。
すると黎架はテーブルの上に乗ったたくさんの洋菓子を指差した。
双子は目をパチクリさせる。


『私の作ったケーキが食べられない、と?』
「た、食べるっ!!」
「一人一個だよね?ありがとう彩花!!」
『全く…』


双子は喜びながら部屋を出て行く。
そこにニコニコしながら入ってきたアルマ。
またか、という顔をして黎架は溜め息をついた。


「相変わらずだね、黎架。うちももらっていいの?」
『勿論。』
「ありがとう。じゃあ、黎架にはお返ししなきゃね。」


はい、と言ってアルマは黎架のそばにカゴを置いた。
そこには、小さなカゴいっぱいのクッキー。
アルマはニコニコしながら部屋を出て行った。

そしてまた入れ替わるように入ってきたのはラウだった。


『あ、姉さんも貰ったんだ。』
『ラウも?』
『そう。あ、姉さん。』

『『trick or treat!!』』


互いにそう言い合い笑い合った。
そしてお菓子を交換しあい、ラウも席についた。
黎架は本を読むのをやめ、ラウと軽く話をする。

すこしして、ものすごい足音が聞こえてくる。
バンと開かれた大扉。


「「trick or treat!!」」


入ってきたメンバーに、黎架はラウと顔を見合わせて笑った。


『全く…騒がしい。』
『たまにはいいんじゃねぇの?』








→女主×日向

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