02




「その後の返事は」


今俺の目の前にいるのは貴女が守ってほしいと願った姫です。


「どうなったんですか?よしき。」


貴女と似ていて、その笑顔は太陽のように今日も輝いています。


「母は返事をしなかったのですか?」


その迷いのない瞳はまるで貴女を目の前で見ているようです。


「聞いているの?よしき!よしきっ!!」
「聞いてますよ、姫」
「じゃあ、早く答えてください!気になります!!」
「ボスは、俺にしっかり返事をしてくれましたよ。」



「私が強くなれって言ってから、アンタのことずっとみてたよ。特訓のとき。模擬試合の時は全力で挑み、終わった後には相手の心配をして…、私は確信したよ。実力以上に強くなったアンタの心をしっかり見たんだ、って。だから私は心を強くもっているアンタが――」



「――好きなんだね、って。」


今でも鮮明に覚えてる最後の貴女の後悔のない笑顔。
伝えてなお貴女は俺に夢を託した。


「母の気持ち、わかります。私も、母と同じ気持ちです。」


姫を守るという、ファミリーを守るという願いを託した。
だから俺は、守って見せるんだ。


「よしきが大好きです。」








救いは願いに

(俺には、眩しすぎるや、ボス…。)








[ 2/11 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
[本棚へ戻る/topへ]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -