初めての部活動
5時間目の休み時間、美月が私を女子トイレに連れ出し、胸ぐらをつかまれ、尋問中なーう。

「おい、何、マネージャーって。」

『あは...』

そして美月は私の腹を殴る。
おいおい、こいつはマジで友達か。

「ふざけてんじゃねーぞ。おい、私の黄瀬に手、出すなっつっよな?」

『へぇ、言っておりました。だけどもだけども私の状況がよくワカラナイノダヨ。』

「ああ゛?」

『何も言っておりません。』

「分かった、じゃあこれで手を打とう。毎月1日に黄瀬の写真30枚、私に出せ。」

『ふぁ?!』

「毎日、1日ごと違う黄瀬だよ?分かったな?」

そう言い、美月は私のシャツを離した。



どうやら私の初仕事は黄瀬っちの隠し撮りみたいだ。




そして放課後、私が体育館に行くと、さつきちゃんからマネージャー10人くらいに紹介された。
皆それぞれ1軍2軍3軍、と別れているらしい。
勿論、私は1軍ならしい。
他の子達はどれを見ても、さつっきちゃんと違い、地味キャラばっかだ。

『私はみょうじなまえです。東方神●大好きです。ちなみにキセキの世代のミーハーっす。赤司様推しっす。よろしくお願いします。』
って言ったら、皆唖然としていた。


その自己紹介を聞いていた青峰っちは吹き出していた。


そしてマネージャーの仕事内容を聞くと、まぁ簡単そうだった。
ドリンクづくり、洗濯、スコアはさつきちゃん。
そしてもとから手際の良い私はそれらを20分で終わらして、皆驚いていた。

「すごい早いッスね!」

「なかなかやるね。」

「あ、お前バスケのルール分かるのか?」と青峰っち。

『当たり前!だてにミーハー2年目!なめんな!』
とふんぞり返ったら、皆引いていた。ぐすん。

そしてバスケの練習を見ていたのだが、こんな近くで見れることに感動。
そして赤司様のしたたる汗に感動。

『おふ...』

「何が、おふ、なのだよ。キモイのだよ。」

『承知しています。ってか緑間っちうるさい。今は赤司様の鑑賞中なのだよ。』



そんなこんなで無事に部活終了しました。

あ、忘れてた。黄瀬っちの写真。

『きーせーっち!こっち向いて〜』

「?」

パシャッ...


げーっと、部活終了後の黄瀬っち。
バスケしている時はかっこいいなー、と思った。

『写真、ダメだった?』

「いや、別にモデルだし、もう気にもならないんスよね。」

『そっか、よかった。』

「よかった、じゃないよ。なまえ、カメラ没収。」

『...?!赤司様が私の事を名前で!ちょ、録音しなきゃ!もう一回言ってください。』

「死ね。」



何だかんだ楽しい部活動でした。

fin


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