はじめましての御挨拶
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「−−い、おい!聞いてんのか!」
怒りをはらんだその声に、はっとして声の主を見る
手を紐で頑丈に結ばれて、俺は大きな扉の前にいた
え、気づかなかったわーいつの間に。てか、でかっ!?と思っていると
「ここの中にいるやつに会ってもらうさー。まあ、何か変なことがなけりゃ大丈夫さ」
「!?」
何も気づかなかった俺の真横に赤毛のお兄さんがいた。
本当に気づかなくて、空気と同化していたんじゃないかと後に#主人公名前#は語る
「んじゃ、入るさー」
扉が赤毛のお兄さんの手によって開かれた−−
扉をくぐると、そこはよく分からない機械や書類が沢山あるところで、人が忙しなく動いていた
「あれ?神田とラビじゃねーか。珍しいな、任務以外でお前ら2人で来るのは。」
話しかけてきたのは金髪のおじさん
俺のことはまだ気づいてないようだ
『任務』という言葉に少し疑問を持ちながらも俺は話に耳を傾けた
「ちっ!好きでいるわけじゃねぇ」
「ちょっとコムイに用があるんさー」
「そうか、それはそいつのことか?」
あ、おじさん俺のことは気づいてたみたいだ
真剣な顔をして赤毛のお兄さんに尋ねた
怖い顔をしたお兄さんが、そうだと言うとわかった、と言って誰かを呼びに言った
そしてしばらくして一人の男のひとをつれてきた。金髪のおじさんをヨーロッパ系の顔だとするとその人はアジア系の顔ってかんじ
「やあ、こんにちは。僕はコムイ・リー。少し質問に答えてくれるかな?」
周りの人の目もいたかったのですぐに、こくりとうなずいた
「うん、ありがとう。じゃあ名前を教えてもらえるかな?」
迷子の子供に声をかけるように言われた言葉に、俺は素直に答えた
「咲川リト。下がファーストネーム」
「うん、じゃあリトくん。君は...」
そのあとに続く言葉を聞いた俺は困惑することになる
「...人間かい?」
(え、それ以外になにがあるの?)
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