パタパタと効果音をつけて雪男のSQを読んでいるのは私の彼氏、奥村燐である。

そして、その効果音の原因は燐の尻尾。





非常に気になる…



「りぃーん!」

「…んっ?」

「尻尾さわらせて!!」

「…はい」

「わーいって、違う!!」



はいと渡してきたのはクロの尻尾。



「尻尾だろ」
 
「尻尾だけど私が言ってんのは、燐の尻尾のこと!!」

「ダメ」

「えー!?なんでよー」

「嫌だから」

「いいじゃん尻尾の一つや二つ」

「いや、よくねぇから。悪魔にとっては急所だから」

「優しく触るから」

「ダメ」

「・・・燐のケチ!!馬鹿!!アホ!!」

「何とでも言え。とにかくダメだ」



燐は言い終わるとまたSQを読みはじめる。



「うー・・・・・・」



急所といわれても気になるんだから仕方がない

というか、急所なら隠しとけよ。
と、思ったが言わないでおく。





一度考えるとなかなか頭からはなれないもので、

手触りってどんな感じなんだろうとか

急所っていうけど、どのくらい痛いのだろうとか


疑問に思うことはたくさんある。







パタパタ



「・・・っとりゃ!」



尻尾を掴もうと隙間をみて襲い掛かったが、
ヒラリと躱されてしまった。



「フッ、甘いな名無し」

「くそっ、燐のくせに生意気な」

「俺の尻尾に触ろうなんて、100万年早いんだよ」

「なんだと、コノヤロー」



私はむきになって色々な方法で燐の尻尾を触ろうとするが、ことごとく躱される。





・・・・・・こーなったら、最後の手段でアレをするしかない!!

と、思った私は燐の真正面に立つ。



「うぉりゃ!!」



私はガバッと勢いづけて燐に抱きつく。



「うぉっ!?」



今まで後ろからの攻撃だったので、いきなりの事に驚く燐。





ざまあみろ

実は、なかなか相手してくれない燐に構ってほしくて取った行動。









−−−−−−−−−−−−−−−
短編処女作。
しかも考えたのかなり前
小説って難しい・・・

後日談として
燐の尻尾を触ったヒロインは燐からお仕置きを受けたとか受けなかったとか( ´艸`)





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