抜かずに3回
真冬のの室内は、ほとんど衣服を身に着けずに抱き合う二人の温度を少しずつ奪う。けれど、奪われた体温より二人が発する熱のほうが勝っているのか、室内は熱気がこもっていた。
「んっ、あっ、あっぁぁ」
「っ……っぅん」
そして、こだまするように響く喘ぎ声。
青峰は、休む間もなく腰を打ち付け、何度も何度も奥を突き上げる。そのたびに、悲鳴にも似た喘ぎが愛実から漏れた。
正常意のまま愛実の足を持ち上げる形で大きく開けばより深く腰を沈める。愛実の巨乳とまではいかなくとも、人より少し大きい綺麗な形の胸が揺れ青峰の興奮をあおった。
「愛実、すっげーいい眺めっ…」
「あっんっ……やっ、みなぃっ、でっ……」
恥ずかしそうに手で顔と胸を隠す愛実。
「はっ、逆、効果っだなっ」
恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、嫌がれば嫌がるほど男は欲情する。涙目で「ヤダ」ともらす愛実に胸がドクッっと波打つと同時に青峰の下半身も波打ち限界を迎えた。
「っ…悪い、中に出すっ!」
「駄目っ、やぁっ、んあぁっぁぁっ」
逃がさないとばかりに腰を掴み最奥を突き上げればそのまま精を放った。
その激しさに愛実も達したのかガクガクと足を震わせている。
青峰はそっと愛実に口づけるとそのまま覆いかぶさり抱きしめた、そして、下半身が繋がったまま反転すると優しく頭をなでた。
「大丈夫か?」
「んっ、大丈夫…じゃないよっ。中には出さないでって言った……のに」
「悪い。」
謝罪の言葉を口にした青峰だったが、あまり悪びれる様子はなく、しばらく愛実を静かに見つめた。
「ねぇ、大輝君。なんか、中のものが、いっこうに小さくならないのだけど……」
見られるのも恥ずかしいと話題を変えようとしたが、どうしても気になる下半身の違和感を口にする。
青峰は、「あぁ」と小さく呟きながらにやりと笑うと愛実を体から剥がし騎上位の体制にさせ、大きく足を開かせた後、太ももに手を回し上げ下げができる体制にした。
「んじゃ、もう一回、いくか」
「えっ?やっ、ちょっと……まっ、んっっあぁっ」
愛実の静止など聞きもしないで腰を動かし始めた青峰。腰を動かすと同時に太ももを上下にゆさ振られ、自然と腰が沈む。足も大きく開いているせいで、毎回の挿入が深く、愛実は2・3回の突き上げで達してしまう。
「あっ、ああぁぁっ」
「はっ、くっ……愛実、まさか、もう…いっちまったか?」
「だってっ、あっん、大輝がっ、んっああぁっ、」
「ちょっ、まて、締め付け、ん、なっ……」
愛実が達したばかりだというのに、青峰の腰は止まらず、さらに愛実を突き刺す。たまらず愛実が腰を浮かせれば、すぐに腰を引き寄せられ、助走が付いた分、更に奥へと青峰のモノが刺さった。
そればかりか、急に速度が落ちたかと思うとぐりぐりと円を描き中をかき回す。
「あぁああっん、も、むり、駄目って」
「ん、なに言ってんだ。お前が、いいって……っ、俺は、ずっと加減してたのに…。」
「だって、大輝にっ、がまん、させたくなくっ…って、んっ」
必死に声を絞り出す愛実に、青峰はエロさではなく、愛実の可愛さに達してしまいそうになる。
腰のスピードをさらに上げれば、二人の声にならない喘ぎが響いた。
「っぅ、んっあぁぁっ、んっあぁぁ」
「くっ、ん、イクっ、ぞ、まだ、落ちん、なっ…よっ!」
最奥を突き上げ、奥に2度目とは思えないほどの量の精を吐き出せば、今度は愛実がぐったりと青峰の胸へと倒れこんだ。気を失ったかのように倒れた愛実を優しく抱き留めれば、愛しそうに頭をなでる。
「悪い、無理させて……けど……」
「けど?」
愛実は悪い予感しかしない、と思いながら顔を上げれば、また、反転し青峰の後ろに天井が見える。それから、今度は器用に繋がったまま私だけを反転させれば、あっと言う間に後背位の体制になった。
「もう一回、しようぜ」
「やっ!やだっ………」
逃げようとベットの柵に手をかければ、腰を掴まれ、引き寄せられる。
「おい、逃げんな、よっ」
「あっ、あぁぁっっ!!」
引き寄せられたと同時にまた奥を突かれ悲鳴が上がる。もう、可愛い声なんて出るはずもなく、ただただ、快楽に身を任せ、柵にしがみついた。
さすがに、3回目で体力もなく、青峰以上に何度も何度もイかされた身体は限界を超えているのに、青峰に責められるたびにまた快感が襲う。
「うっあぁ、あっ、あぁっっ、も、やぁ、許してっ、あぁ」
「おい、なんか、喘ぎがエロい。……つか、俺が犯してるみてぇーに聞こえて……興奮する」
「そんなっ、やっ、これ以上、やだぁぁぁっあ、ぁあっ」
相変わらず、無意識で男の欲を書き立てる愛実に、青峰は火がついたように腰のスピードを上げた。二人の結合部分からはくちゃくちゃといやらしい音が鳴り、それは次第にペチャペチャと水音へと変化する。
「大輝っ、ストっ、プぅっ、なんか、やっ、でちゃっああぁっ、」
「あ?無理、っ、俺も、気持ち良すぎて、とまんねぇー……あぁっ、イク、ぞっ」
「だめぇぇっあっ、あぁっぁぁぁっんっぁっぁ」
―――ドクッ―――
―――プシャァァ――
二人同時に達したとともに、青峰は精を、愛実は勢いよく潮を噴出した。
「わぁっ、お前っ、エッロ……」
「ごめっ、でも、大輝が、激しくするから……。だっ、だから言ったのに……」
相変わらずベットの柵につかまったままぐったりと倒れそうな愛実を後ろから抱きしめる青峰。優しくキスを落とすとベットへと寝かせ直し、近くに置いてあったミネラルウォーターのボトルを手渡す。
「ありがと」
それから、青峰も愛実の足元に腰を下ろすとその姿をまじまじと眺めた。
今の愛実は水を飲むために上半身を起こし、胸から太ももあたりまでシーツで隠れている状態だ。出ている足に目を向ければ青峰がこれでもかと中に注ぎ込んだ精が足を伝っていた。
「わぁ、すっげーエロい。」
「え?」
「ここまで流れ落ちるほど出したんだな…俺。」
「そりゃぁ、3回もしたし……てか抜かずに3回とかもう、ヤダよ?」
少し怒ったようにいう愛実だったが青峰はそんな愛実をぼーっと見続ける。
そして
「……やばい、また勃った。」
「は?」
「いや、俺のをそのちっせー体で全部受け止めたと思うと……やばい。」
「いや、何ちょっと変態、っぽ……きゃっ!!」
言い終わるや否や愛実を急に抱き上げる青峰。そしてそのまま浴室へと足を進める。
「えっ、ちょっ、大輝?」
「風呂、入ろうぜ、洗ってやる」
「え?あ、ありがとう……」
「んで、今度は風呂場でしようぜ」
愛実は、無理に我慢しなくていいよと言ったことを思いっきり後悔したとかしないとか。
END
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