『こんなもんでいいかな』

一旦家に帰り服を着替えた 姉ちゃんの仕事が仕事だからラフな格好してたんだけど流石に俺のためにヒーローの皆さんが集まってくれて歓迎会開いてくれるわけだし まあラフだけどキチッとしてる格好にした

『なー姉ちゃん
変じゃないかなー』

それにイワンくんも来るわけで 好きなというか惚れた相手にはいい格好したいのが男だ

「折紙サイクロンはそんなこと気にしないわよ むしろ女性陣が喜ぶわ」

『姉ちゃんは弟の恋に献身的じゃないなー』

「あなたは勝手になんとかするでしょう それより これ 就職の書類、ちゃんと書いておきなさい」

机に書類を置くと家を出ていく姉ちゃん


『はいはーい
って俺 就職決まったの?』

姉ちゃんが出ていったドアを見つめて言うが返答がない そりゃあ当たり前かいないわけだし とりあえず虎徹さんたちに就職が決まったこと伝えなきゃだなー



*****



『みんな遅いなー』

腕時計を見たらもう集合の時間になってた


「あれあれ もしかしてジルハくん?」

目の前には美人さん あれどこかで見たことあるような ああ、そっか

『え はい お久しぶりですね』

「わかってくれた?
よかったーっ ほんとジルハくん更にイケメンになったね」

短大時代の先輩だ 美人さんだなあ、まあイワンくんの方がかわいいけど

『そんなことないですよ 先輩だってほんと美人さんですよー』

「あはは ありがとう
ジルハくんは女の子を喜ばせるの得意なの変わらないねー
あっ そうだ あのね私お店始めたの 居酒屋なんだけどよかったら来てね
これ お店の名刺 サービスするから」

『ありがとうございます
ぜひ 行かせてもらいますね』

「ふふっ ありがとう
じゃあ またねー」


『はい また』
「ジルハくーん?」

『あれ 虎徹さん』

「遅くなって悪かったなー」

虎徹さんの後ろには全員揃っていた 全員で来るとか仲がいいのかヒーローの皆さん

『いや 俺も知り合いと話してたし』
「で さっきの子なんなんだよー」

にやにやしながら聞いてくる虎徹さん この人間違えてるいろいろと

『何って 大学時代の先輩
ああそういえば虎徹さん
お店ってもう決めてる?』

「先輩ねえ まあいいか
まだ決まってねーぞ」
「はあ!あんたバッカじゃないの
予約どころか 店決めてないとかあり得ないっ」

キレるカリーナさん 最近の女子高生怖いな

『じゃあ、まあ丁度よかった
さっきの俺の先輩が店やってるみたいなんだ』


「へー さっきの美人さん
すげーのな」

『居酒屋だけど あの人のことだから食べ物は充実してるはず カリーナさんやパオリンさんも大丈夫だと思うよ』

「カリーナでいい」
「ボクもー パオリンでいいよっ」

『わかった』

「じゃあ ジルハの先輩の店行くかー」






(ていうか虎徹さん
なんでさっき全員で来たんですか)
(ああ 誰がジルハに話しかけるかの会議だ)




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20120712*