鏡越しの君に | ナノ





とりあえず俺は二人のお誘いを丁重に断わった 保健室に行ってから食堂に行けば問題なかったのだが 二人の雰囲気がなんか怖かった。それに留三郎が寂しそうな顔をしてたんだ 俺は留三郎のあの手の顔には弱い 怒ってくれた方が俺は楽だ 、保健室に行くと言いかけた時のあいつの顔は本当に悲しそうだった
それを乗り切るにはどちらにも行かないという選択権を選ぶしかなかった


『ちくしょう あいつどこ行った』

まあ、それは済んだことだ今俺はある人物を捜している

「あれ 一樹さん 何をしているんですか?」

『おお 兵助
実はな三郎捜してるんだけど 知ってるか』

「多分 いつもの場所にいると思いますよ
一樹さんのこと待ってる、て言ってたし」

『あー あそこか
わかった ありがとうな』

「いえ 」

『あ、兵助』
「、っ一樹さん」

『今度一緒に、』
「と 豆腐食べに行きませんかっ!!」

『ぷ、あははははっ』
「え あの、俺変なこといいましたか」

不安そうな顔をする兵助 ああなんか、悪いことしたなあ 顔を真っ赤に染めてあんな大声な兵助ははじめて見た 本人は真面目なんだろうから不謹慎かもしれない でもしょうがない嬉しいんだ 笑うほど、おかしいと思ってしまうほど

『ははっ違うよ
俺も言おうとしてたんだよ』

「え、」

『うーん 最近は委員会の手伝いが多いからなあ』

「え、あ あのっ
一樹さんが休みの日に、あ でも休みの日は疲れをとるためにも 出掛けない方が だからえっと、その」

『ほんっと お前は真面目すぎっ』

「だって一樹さんは 全委員会の手伝いをしていて 疲れてるだろうから、俺なんかと豆腐食べに行くなんて」

『作るよ、』

「へっ」

『時間だよ時間!』

「そ、そんなっ 一樹さんは休んでください
俺のことは気にしないで下さい」

『俺が兵助と出掛けたいんだ
それに 兵助が誘わなくたって俺が誘ってたんだぞ
だから お前は何も気にするな』

「で、でも」

『兵助の為に時間を作りたいんだ これは俺のわがままだ、だから兵助 俺のわがままに付き合ってくれないか?』

「それなら 喜んでっ」

『じゃあ 約束な』

「本当に体調には気をつけて下さいね 俺いつでもいいですからっ」

『俺はお前と居たいの
体調が悪くたって兵助と居たら治るさ』

「う、 あああ 」

真っ赤になって固まる兵助 俺なんか悪いことしたか









どうしよう
(どんどん好きになってしまう)






三郎出すはずが まさかの久々知に浮気


20120113*



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