07



結局私達が学校に着いたのはもう9時になるころで、ものすごく先生に怒られて反省文3枚の課題まで出されてしまった。私の学校は、この辺きつすぎると思う。本当はそんなことをしている暇なんてないんだけどな。ちょっと苛々する。


「おはよー」


こういうときはたつきに話を聞いてもらうのが一番楽になる。たつきは私が困っていたらすぐ助けてくれるし、私も相談に乗ったりする。たつきの相談は黒崎のことが多いし、私の相談は雨竜のことが多い。 でも、だからといって今回の件は別件だ。本当は誰かに話を聞いてほしいし、なんとかなるならなんとかしてほしい。


「おはよ、珍しいんじゃない?由佳が遅刻なんて」
「うん、ちょっとね」
「そう、なんかあったらいつでも相談しなさいよ」
「うん、ありがと」


やっぱりたつきは優しくて、その優しさに泣きつきたくなる。そろそろ席戻るね、とたつきに告げて、自分の席にゆっくり座る。雨竜の席を見ると、いつもは読書をしたり裁縫をしたりしてるのに今日はただぼーっとしているだけで、話しかけようとも思ったけど丁度先生が入ってきてしまったからちょっとやめておいた。





*





授業も全部終えて、放課後になった。生憎私は、一応バド部だったりして、ちょっとミーティングがあったから雨竜とは別々に帰ることにした。


「今日は、ミーティングのあと試合形式ので練習だからな」
「はい!」


まずい。
今日、部活があるなんて聞いてなかった。ユニフォームはジャージでなんとかなるけど、ラケットもシューズも持ってきていない。しかも、今日は早く帰って印鑑を隠さなきゃいけなかったのに。だけど、気づいたら高体連が迫っていることに気づいた。やばい、怒られる。取り敢えずミーティング終わってからだなあ。最悪、体育用のラケット借りて、シューズはなんとか我慢するしかないか。

今日は、なんだかついてない日だ。

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