「…なんとかゲームオーバーにならずにここまで来れたな」

「そうだね。イヴちゃん、疲れてない?」

「うん」


画面にはこれまでクリアーしたのが縦に並んで表示されていた。第1の部屋、3Dシューティング。第2の部屋、パズル。第3の部屋、アクション。第4の部屋、カーレース。そして第5は今から。


『《いやぁー、驚いたねー。ストレートにここまで来れちゃうなんて。ではでは!最後の部屋!ここをクリアーすれば、いよいよエンディングだよ!》』


グリンさんがガコンとスロットのレバーを回した。最後という事もあり、緊張が走る。やがてチーンと音と共にスロットが止まった。















  第27話  真実
















『《第5の部屋は…"グリンのDXクイズ!"》』

「クイズ!?」

『《僕自ら出題するクイズを3問!全て正解すればクリアーだ!では第1問いくよー!》』


画面に一人の顎に髭があるのが特徴的な男性が映る。問題は西暦1872年、"パニムの第三法則"を発見したこの科学者の名前を問われた。
A:パドルク=ワーゲン。B:マカイン=ゲルマー。C:ドット=キリ。D:ケンチキ=ヤマネ。この4択から1つだけ正解を選ばなければいけないのだけど…。


「…何だそりゃ!?こんな顎鬚なんか知ってる訳ねーじゃねーか!」

「ぜ、全然わからない…」


この世界に来て結構経つが、前から本は苦手だった為私は全くと言っていいほど読んでなかった。こ、こんな事なら読んでおけば良かった…。
 
 
 
 
 


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