「…知ってるよ」

「なぬ」

「わっ、流石イヴちゃんだね!」

「この人が書いた本読んだ事がある。答えは…C:ドット=キリ」


Cを選択するとグリンさんが震えだして正解と書かれた札を上げた。「おお、すげぇ!流石読書家」とトレインさんが言う。私もつい嬉しくなってイヴちゃんに凄いと騒いでしまう。


『《言っとくけど今のはまだ小手調べだよ》』

「む」

『《では第2問!未開の地・異大陸で一万二千年前に栄えていたといわれる文明の名前は!?》』


A:シートピア文明。B:カースラ文明。C:アトラス文明。D:アマテラス文明。再び4つの選択が表示される。イヴちゃんがDを選ぶ。すると正解だったみたいだ。もしかしたら一気にクリア出来るんじゃ…!


『《うーむ、中々やるねぇー。でも最後はかなーり難しいよー。最終問題は○×クイズ!この数式の答え!正しいかそうでないか!考える時間は5秒!》』

「!」

「5秒!?」


画面に表示されているのは38543×42+68342÷20×36−6539×7.5+8456÷40+43629−83254−80004×4=1333349.5という明らかに5秒では考えられない数式。だが迷っている暇はない。


『《5》』


ここで間違ったら今までの頑張りが無駄になる…!


『《4》』

「っ…!」


わからない。私は頭なんて良くないし、というか寧ろ悪い方なのに解ける訳がない。


『《3》』


それでも諦めたくはなかった。どうしよう、どうしたらいいの…!?


『《2》』

『私は司と違ってわからない時は勘に頼るタイプなんだよ』

「!」


そうだ、私は…!


「「○っ!」」

『《1》』


私とトレインさんの声が重なって、グリンさんの声とイヴちゃんが○を選ぶ音が重なった。


『《…ふーん。本当にこれでいいのー?》』


答えを直ぐに言ってくれない為、余計に緊張する。どうか、どうか正解でありますように…!
 
 
 
 
 


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