「クリードの情報[ネタ]を賭けての決闘か。受けてたつぜ…!」

「…決まりだな。じゃとりあえず店から出るか」


トレインさんはここで闘っても構わないとリバーさんに言うが、ここは政府運営の酒場。あんまり色々とモメたりしたら掃除人免許が剥奪されるかもしれないらしい。


「マスターが私達も含めて見ているわね」

「シズク様、私達は…」

「戻りますか?」

「いいえ、もう少し一緒にいるわ。トレイン君とイヴに挨拶もしたいし」


本来は戻らないとだけど、折角だしねとウインクするシズクさん。隣のユヅキさんは小さくため息をついている。も、戻りたいんだろうなぁ…。でもシズクさんには逆らえないよね。
私達も出ていくトレインさん達についていったのだった。















  第25話  掃除屋VS掃除屋
















とりあえず邪魔にならなくて広い所に案内してくれるみたいで私達は目の前にいるリバーさんと眼鏡の人の後ろをついていく。イヴちゃんはトレインさんが勝負を受けた事に対して良かったのかと訊いていた。


「あの人達の持ってる情報がどの程度のものかまだわからないでしょ?」

「確かにそーだけどな。今はどんな情報でも仕入れておくにこした事ねーだろ?あのリバーってカミナリ頭の実力も見てみてぇしな」

「…それが本音?」


多分後者の方が本音なんだろう。イヴちゃんがほぼ呆れている声で言えばトレインさんは笑って誤魔化している。それに対して私の隣で笑っているシズクさんと、冷めた目で見ているユヅキさん。うーん、トレインさんらしい気がする。
 
 
 
 
 


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