「大!正解ー!!」
「…よ、よかった…!」
グリンさんの後ろにあるくす玉が開いて"祝☆全クリ達成"と大きく書かれている紙が中から出てきた。安心したからか一気に体の力が抜ける私。
「どうして○が正解って…。暗算したの?」
「まさか!勘だよ勘!こんな問題真面目にやってられっかっての!」
「…明も?」
「え、えっと…。うん…」
口ごもりながら言ってしまう私。…あの時前の世界にいた時に自分が言った言葉を思い出してよかった。テストなどで司や天田君に勝てるわけがない勝負をしては色々と言い合ったっけ。確か思い出した発言を言った時って…解けなかった問題について、だったかな。
『あの問題さえ解けたら絶対90点は取れているはずなのに…!悔しいわ』
『あ、解けなかったんだね司』
『一応最後の最後まで考えたけど出なかったわ。…明と梓は書けたの?』
『わかったから書いた。明さんは?』
『え?…わからなかったから…勘で書いた、かな』
『勘、って…』
私の一言に司はため息をつき、天田君は笑っていたのをよく覚えている。
『私は司や天田君と違ってわからない時は勘に頼るタイプなんだよ』
『…それで当たらなかったら意味ないじゃない』
『そ、その言葉は禁句!』
『まあまあ。明さんなら大丈夫だと思いますよ。多分』
『天田君…多分なんて言わないで…』
…結果あの時は当たらなかったから、今回は当たって良かったと心から思う。司…今どうしているのかな…。天田君も…司がいなくなってからどうしているのだろう。元気でいてくれてたらいいけど。
『《いやー!見事全ての部屋をクリアーしたねー。素晴らしい!》』
グリンさんの声が聞こえて考えるのを一旦やめる。自分の口元に人差し指を当てて笑うグリンさん。
『《じゃあこっそり教えてあげよー!掃除屋同盟の集合場所をね…!》』
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