お、お前、近すぎ!

昨日のことがあって、なんだか心なしソワソワしているジャン
そんな彼を見ていたら、サシャに囁かれた

「昨日はアツアツだったみたいですねえ・・」
『ヒッ!なな、なんのことかなー!?』

なんで知ってるの?!
できるだけ人目は避けたと思っていたのに!
どうやら私たちが気づかないうちに、誰か一人に見られていたらしく
一晩のうちにみんなに広まったみたいだ

「なるほど、それなら、それほど熱烈な熱ーいキッスをしていたという事ですね!」

食べ物だけだと思っていたサシャも、そんな所には興味があるらしいが
なんでそんな言い方するのよ!笑っていいのか照れていいのか・・・

「おう、何してんだ?名前と芋女」

早速話題の的がやってきて、サシャはいつの間にか手にしていた芋を食しながら
芋女って言わないでください!なんて言っている。無理があるよ。
・・・っていうか!

『ジャンは昨日いろんな人に見られたの気づいてた?』
「お?おう・・・でも、別にいいだろ?」
『よくなーい!!』

私が大声を出してジャンを壁に追い込む

『なんで黙ってたのよ!おかげで恥ずかしいじゃない!
そりゃジャンとキスするのはすごく嬉しいけど、だけど私にも羞恥心っていうものが・・・!』
「ちょ、名前、落ち着け!」
『なによ!』
「お、お前、近すぎ!」

追い込んで顔も知らずのうちに近くなっていた自分に恥ずかしさを感じた
ジャンも私も顔が真っ赤になる

『ご、ごめん・・・』
「・・・お、俺も、名前と、その・・キス、するの・・好きだ・・」

ジャンがぽつり、ぽつり、と言葉を紡ぐ
その度に私の体温が上昇した、熱い

「そ、それに・・見せつけてやりたかったんだよ・・・ごめん・・・」
『ジャン・・・・』

想いが昂って、ジャンと私はハグをした
ジャン大好き!もう馬面でうるさいなんて言わない!と言うと、ジャンは私の頭を軽く叩いた




「もう十分見せつけられてるから、ほら、さっさと訓練行け」

照れくさそうなライナーの一言で、また私たちは真っ赤になった
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