Stalk to Pleasure

09



「んー…」

 目を覚まし、瞼を開けるといつもの部屋だった。

「?!」

 起き上がろうとした夏弥は、「――ッ!!」腰に走った鈍痛に呻き、布団に臥す。

――ゆ、め、…じゃ、ない…。

 自分の痴態が信じられない。
 しかし、蹂躙された秘孔は今も、熱く疼いた。

――洋介…あの、ストーカーは…?

 顔を上げると、台所からひとりの男が歩いて来た。

「おはよう、夏弥」
「ッ! お前ッ…!」

 その男は、大学の講義で見かけたことのある、だが言葉も交わしたことのない生徒のひとりだった。
 洋介はにこりと笑う。最中に脱いだのだろう、夏弥と同じく洋介も全裸だ。

「からだ、平気?」

 その剥き出しの性器に、夏弥はどくん、と躯が熱くなるのを感じた。

 腰は痛いのに。
 喉も掠れるのに。

 夏弥は戒めの解かれた手を、洋介に向けて伸ばした。

「…ヘーキ、じゃ、ない…」

 熱くて、熱くて、欲しくて、たまらない。




「もっと、して…?」




 あぁ、あの手紙達が、事実になりそうだ。



end.

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