壊すくらいに愛してる

03


 周囲の人にはバレないよう将は夢中で首を振ると、「っ?」痴漢は綿棒を将の性器に放置したまま手を離した。

「…ン…ぅ…っ」

 狭い尿道は綿棒の綿をしっかと咥え込み、自然に抜け落ちる事はない。


 残り続ける違和感。自分でその棒を触る事も出来ず戸惑う将の顔の前に、今度は半透明なシリコンの小さなカップを差しだした。


「…ッは…ふっ…?」

 それがなにか分からず見つめるしか出来ない将の前で痴漢の手は下がっていき、シャツを捲って裾を将の口元に押し込んだ。

「んむっ…!?」

 晒された腹から胸。車窓に向けて露出行為を強要されている事実をありありと思い知らされる。
 唇を離すが何度でもシャツを押し込まれ、抵抗を繰り返すと、


 ぞりゅぞりゅぞりゅッッ!

「〜〜〜っ!」


 激しく綿棒を上下されて、視界が潤んで抵抗する意識が奪われていった。

「んん…ッ、…ふッ…んゥ…っ」

 力なく、シャツを食むしか出来なくなった将の胸の粒に、シリコンのカップを押し付けた。キュっと抓まみ離されると、チュウゥウ…ッ、と陰圧になったカップが将の胸に張り付いた。



(ッな、なに、これ…っ、吸われる…ちくび…っ)



 カップの中にはなにか液体が注がれていたようで、冷たい感触が胸の粒を包み込む。

 混乱して身体をくねらせるしか出来ない将の唇からシャツを離させると、痴漢は次に双丘側の下着をずり下ろした。


(ぃ、や…ッ、嫌…!)

 すり…、すりっ…すり…、


 谷間に沿って痴漢の指先が進んで来て、硬く窄まっている秘孔の皺を丁寧に撫で回す。

「ッ…は…ゥ…っ」

 涙の浮いた目でヒクヒクと肩を震わせながら痴漢へと振り返るが、相変わらずキャップの陰に隠れて痴漢の表情は見えない。

 抵抗すれば、また尿道を虐められてしまう。
 けれど、秘孔を弄くり回されるのを黙って受け入れる訳にはいかない。

「…っ、っ、」
 腕を回し、必死に痴漢の腕を掴み、首を振る。


 痴漢は、…一切、手を緩めない。


「ひっ、ゃっ…」

 ヌルヌルと秘孔を粘る液体を擦りつけられる感覚。ゾワゾワゾワッと背筋に電撃が走った。涙が散る。


 しかも秘孔に、冷たい感触が押し当てられた。丸いもの。なにか分からない。


「っ? ッ? ゥっ…?」

 ぬぬぬ…っ、


 反射的に懸命に閉じようとする秘孔の中心に押し込められて、


 …ぬぷっ

「ッは…っ!? ふ…ッ?」


 飲み込まされた。明らかな異物感。


 気持ち悪くて腰をくねらせるとゴリュゴリュとその何かに秘孔の浅いところを抉られる。

「ぁ…っはッ…」

 双丘の谷間が何かの液体でヌメり、滑る。けれどやっぱり痴漢は止まらない。


 ぐぐ…ッ、ぬぷんッ、

「っゃ…っ!?」
(まっ、まだ…!?)



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