聖夜のナマ配信 10 「ッサンタさん…っ!」 「はッ、ゃ…! らめ、…っん、んぅ…!」 ばちゅばちゅ皮膚が叩きつけられて、──また体内に射精された。 どくどくと脈打つ肉も、粘液が肉襞に絡みつくのも、嫌と言うほど感じる。 「ッあ、は…っ、はッ…ぁん…っ、ひっ、ひく…ッ、も、もお、ゃらあ…っ」 ぐずぐずに泣く俺の性器を、性器を抜きもせずにイケメンが握って硬さを確かめた。その手付きに、かあっと更に体温が上がる。だってまだ全然、…硬い。 「は…メスイきばっちりマスターしたねーサンタさん ほらみんな[イった]って教えてくれてるよ? コメ早ぇー」 「っは、ゃ、らぁ…っひ、ぅ…っ、こすっ…擦りゃな…っ…ッは、ぁ…っ」 躯をスタッフに持ち上げられて、またカメラに向けて犯されたまま、性器を扱かれる。 確かに出したい。でも俺はメスイきとかいう長く絶頂の感覚が続くやつをしたばかりで、今すぐの刺激は苦しいばかりだ。 後ろから抱えながらイケメンがタブレットでコメントを読むから嫌でも俺の目にも飛び込んで来て、頭がもっとぐちゃぐちゃになった。 [サンタコスべとべと][かわいそかわいい][サンタさん見てる〜?]とか、[サンタ君レギュラーでオナシャス][JUNサンタさん気に入りすぎ妬ける]とか、頭の溶けた俺には外国語みたいな言葉がいっぱい並んでいる。 実際、読めない本物の外国語もたくさんあって、イケメンが言う『全世界』が嘘じゃないんだって分かって、絶望しかなかった。 § 『はい、今日もみんないっぱいズったかナー? じゃーサンタさんのちん振りダンスでお別れしましょー』 終わりか。 シコり過ぎて痛い気さえするムスコを離し、最後まで画面を眺める。 『ん? [イかせてやれwww]? だめだめ、サンタさんは牝になったから』 『ひぐっ!?』 どちゅっ、と下から突き上げるJUN。サンタの蕩けてた目がまた白黒した。 『んはッ、ぁッあッ! ッぁ、ッ!』 ぶるんッ、ぶるッ、と勃起したままのペ○スが重そうに揺さぶられて、でも泣きながらもサンタはいやいやと首を振った。 喉からは嬌声以外出ないけれど、まだ一応、拒絶はしてるらしい。 [牝になりきってないけど] キーボードを叩くと、似たようなコメントが大量に流れて埋もれていった。JUNはにやにや笑う。 『そーそ、俺にはサンタさんをまだまだ調教できる楽しみがあるって事ー。ほらサンタさん、聖夜にシコるしかない哀しいヤロー共にエロ画像プレゼントしてやって』 ずちゅぬちゅと音を立てて上下に揺さぶられ、丸く切り抜かれたサンタ服からまだピンク色の勃起乳首を晒したDDの顔に、カメラが寄った。 涙と涎で汚れた顔。牝にされて、それでも眉を寄せてかぶりを振る。 『ゃっあっ…ッア! ゃ、ッ、あ、みな、れぇ…っ』 『はは、すげー今更。はいじゃーサンタさんもこう言ってるからおしまいにしまーす、またいつかっ。ばいばいお前ら愛してるぜ』 ぷつ、とあまりに唐突に配信が終わった。いつもの事だ。 ネコ役がイくところまで見せてくれたら良かったのに。そうは思うが、賢者タイムでエロ配信が終わるのも虚しいから、これでいいんだ。 「…」 手を離したムスコが、また弱々しく頭をもたげているのに、気付いていた。 「はぁ…サンタ、さん…」 彼の顔を、躯を、声を、痴態を思い出しながら、再びムスコを握るのだった。 fin. [*前] | [次#] 『雑多状況』目次へ / 品書へ |