融ける境界

12




「ッも…、もぉ、ッ…きもちぃの、いらね…」
「かわいい事おっしゃいますねぇ、本当…。でもダメです、貴方は私のものなんですから」

 ヌ゙ヂュッヌ゙ヂュッヌ゙ヂュッ!
 パチュッパチュッパチュッパチュッ!

「ッは、ぁぁ…っ、ぁ、あ…はぁっ…あ、ぁん…ッ」



 痙攣するばかりになった俺の躯を貪り、喰らい尽くす。

 何度も、何度も、何度も。


 シーツは、いや、ベッドの周囲も俺の体液で汚れ切り、俺の足はすっかりふやけていた。ぐぽ…と蕾から性器を引き抜かれると途端にとろォ…ッ、と大量に注がれたハインツの精液が溢れ出すのが分かった。

『ユハ少尉のケツ×××から…私の精子が…』

 俺の蕾をむに、と開いて流れ出す白濁をうっとりと見つめて、そして彼はまたれろ、と俺の脚を舐めた。

「っは、ぁ…ッ!」
「このあんよが萎えて仕舞わないように、しっかり運動のできる中庭のあるおうちを用意しましょうね。そこでたくさん性交しましょう…私の子を孕んでしまうくらい、たくさん」
「ぁ…ゃ…」

 強過ぎる快感に脳髄を溶かされるような感覚。自分が自分でなくなるようで、ただ恐ろしい。

 平和のために戦い続けてきた終末が、敵国の少佐に飼い殺されて犯され続けることだなんて、認めたくないのに。
 認めたくないのに、前後共にめちゃくちゃに暴かれ擦られた俺の躯は、疲弊し切った今でもまだ刺激を欲し続けている。はしたなくてあさましくて、情けなくて恥ずかしい。

「あぁ…まだヒクついて誘って…かわいい…。安心してください。貴方が望むなら、貴方の部隊全員程度、貴方と同じようにして我が国で囲って差し上げますよ。私の部隊には複数プレイが好きな者もおりますし」

 私は要りませんけど。うっとりした目で告げるハインツに、怖気が走る。

「ふざけ、るな…っ」
「戦場で散るより良くないですか? いえまあ、確かに私がユハ少尉を大事にするほどの待遇を受けられるかは知りませんが」

 すり、とハインツはうつ伏せになった俺の躯に覆いかぶさるように躯を重ね、双丘の谷間に指を這わせた。ぞくんッ、と疲れ切っているはずの躯が跳ねた。

「ひ、ぅ…っ」
「私は貴方を一生大事にしますよ、ユハ少尉。首輪をつけて、永遠に可愛がってあげます」
「ゃ、やめ…」
「とりあえず貴方がかわいいので、もう一度シましょうね」
「ッぁ、ゃ…ッ」

 指がナカに潜ってきて、躯が痺れた。白濁を掻き出すみたいに激しく抽送されて、ただそれだけなのに俺の意識は完全に灼き切れた。




end.

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