防虫加工

05


 絡み付く内壁を擦り上げては引き摺る感覚に、欲がどんどんちんちんに募っていくのが判った。
 ぎち、ぎち、と紐が音を立てる。

 ぐちゅ、グチュッ。

 卑猥な水音が結合した場所から響く。兄ちゃんは顔を真っ赤にして、喘いだ。

 ずん。
「んひぃいッ!」

 1点を突いたとき、ビクンッと兄ちゃんの躯が跳ねた。


 ここか、と思う。


 そこをグリグリ押し潰しながら、兄ちゃんの唇を舐めた。

「ぁあ…っあぁあ…っ、あ、あぁ…っ」

 薬の作用もあって、今はかなりの吐精感に襲われているはずだ。
 ぼろぼろ涙を零す兄ちゃんに、極力優しい声で囁く。

「イきたい? イきたいよね、兄ちゃん?」

 陰嚢は既にはち切れんばかりになっている。兄ちゃんはぎこちなく肯いた。
 ちんちんの根元を縛った紐が食い込んで、いかにも痛そうだ。

「イッていいよ、兄ちゃん」

 腰を打ち付けるのをやめて、優しく髪を梳いてやる。
 ふるふると兄ちゃんは首を振った。

「あき…っふ、く、紐、取って…っ」
「それは駄目」
「ひ、っく、だって…イけ、な…ッ」
「イけるよ、兄ちゃんなら。ほら、手伝ってあげるから」

 兄ちゃんの細い腰を掴んで引き寄せ、激しく犯す。

- 24 -
[*前] | [次#]

『雑多状況』目次へ / 品書へ


 
 
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -