予行演習は本番エッチ 09 「ッぇ…っ?」 目を真ん丸にする光琉の前で、俺は下着も脱ぎ捨てた。既にねっとりと白濁と愛液でぐしょぐしょになっている赤黒ちんこが天使の前に現れる。 「ぁ…、ぇ、…ぇ…っ?」 見た事もないだろう、卑猥な性器。 清くあれと教え込んでいた俺が完全に天使を裏切る狂気を秘めている。光琉は完全に怯え切っていた。 だが、ここまで我慢したのだ。 俺も限界だし、最初からこの天使を手放すつもりなどない。 「俺は光琉と、セックスしたい」 はっきり言い切ると、更に光琉の目が見開いた。本能的な忌避。知識不足による困惑。 「大丈夫。男同士のセックスは家族くらい親しい他人としかしちゃいけないから俺も男同士でセックスするのは初めてだけど…絶対気持ち良くする」 嘘八百。幼馴染の距離感を都合良く使って、ヤりチンの俺は光琉の強張った脚を左右に開いた。 「と、としや…っ!」 「大丈夫、いきなり挿れたりしない。気持ち良かったトコ思い出して、光琉」 穏やかな声音を作って、ゆっくりとア○ルに指を埋める。最初に挿れたときよりもそこは柔らかく解されていて、ナカは熱く蠢いていて。 俺はすぐに指を増やして、曲げたり擦ったり抽送したりした。 わざとイイトコロは直接圧さない。その周りを優しく撫でて擽る。 「ん…、は…っ、ぁん…」 そこでの快感を嫌と言うほど叩き込まれた光琉の腰がもどかしげに揺れた。 「気持ちいいか?」 「ん…んん…とし、や…、もうちょっと…もうちょっと、奥…」 焦らされて泣きそうになりながら、うわ言のように光琉がねだる。クソ、俺の天使がエロ過ぎる。 それも当然だろう。 エロい事は悪い事だなんて植え付けて、快感を得るべき性欲に罪悪感を常に付随してきたのに、今このときばかりは、その罪悪感から解き放たれるのだから。 ただでさえ性欲旺盛で然るべき年頃の男子、快感には従順だ。 その後に待つ凌辱を知らなければ、なおの事。 「ここ?」 「あンッ! ぁ、や、ゃだ…す、すごいヘンな声出ちゃ…」 かぁあ、と光琉の頬に血色が戻る。俺からすると今更だが、光琉は今まで意識できなかったのだろう。 そんな余裕がないほど新しい知識をぶち込んだから。 光琉の視野の外で、俺は自らの筋立った赤黒ちんこにローションを絡める。 指を抜いて、ぴとりと天使のもの欲しげにヒクつくア○ルにくっつくけると、意外なことに光琉は抵抗しなかった。 口元を押さえて俺のちんこが挿れられようとしているのを、恐怖でもなく、好奇心でもなく、色欲でもない不思議な表情で見つめている。 ただでさえ本当に好きな人としかしてはいけないはずの『セックス』。 そして今から行われるのは、『家族ほどに親しい人としかしてはいけないセックス』。 興奮──しているのだろう。その希少性に。 「…これは、沢野にはしてもらえないからな」 囁いて、ぐっと腰を推し進めた。じわじわと押し込まれたア○ルが開いていって、…くぽっ、と先端を呑み込んだ。 熱くて狭くて、迫り上がる快感。 「ァ、あ…っ、あ、あ…お、おっき…」 「…っ、痛いか?」 「う、ううん…だいじょぶ…」 「挿れてくぞ」 ゆっくりゆっくり、じんわりじんわり。光琉に負担を掛けないよう、またはナカの熱さとうねりを堪能するように、俺はたっぷり時間をかけて結合した。 しっかりとふたりの股間が密着して、吐息を乱す光琉が近い。 [*前] | [次#] 『雑多状況』目次へ / 品書へ |