予行演習は本番エッチ

03



「好きなんだろ? ならいいだろ。…ほんとは男がリードすんのがいい。けど今日は沢野がリードしてると思え。本番は今日の俺が光琉にやった事を、光琉が同じように返せばいい」
「わ、わかった…」
「ちゃんとなにされてるか意識して、覚えとけよ?」

 ちゅ、と軽くキスをするとピクッと光琉の躯が跳ねた。

「沢野がお前の顔を伺いながら脱がせていくぞ。本番ではお前が沢野を脱がせるんだ。想像して」
「ん…」

 かわいい想い人とのやりとりを素直に想像しているのだろう。面映そうななんとも言えない口許が唆る。
 そっと掌で腹から胸を撫で上げたら、突然の刺激に跳ね上がるほど光琉は驚いた。

「ひぅっ!?」
「分かるか、光琉…コレ」
「ッあ、ち、ちくび…」

 上半身裸にすると、両胸につんッと主張するピンク。クリクリと弄っただけで光琉の躯が跳ね、ごくりと俺は喉を鳴らす。
 薬が効いてるのか、光琉の心臓がいつもの処理の時よりどきどきしてるのが分かる。

「ビンビンに勃ってる」
「ぅ、うそ…」
「分かるだろ? ホラ」

 左右の乳首を指でピンッ、ピンッ、ピンッ、と弾けるくらいに硬くなっていて、ぷるっぷるっと揺れてはしっかりまた主張するから、どんどん虐めたくなる。

 ふぅ…っ、と息を吹き掛ける。

「ひぁんっ!?」
「女子はブラしてるからな。こういう刺激もいい」
「ぁ…は、そ、そうなんだ…」
「気持ちいいだろ?」
「わ、わかんな…ぁ、…ん…」

 ピンッ、ピンッ、ピンッ、ピンッ、

 小さい乳首を弾きながらレクチャーする俺の言葉に、光琉は戸惑っている。

 もじもじと腿が擦り合わされているのを、俺はもちろん知っていて、触れない。
 これは光琉が乳首で感じるヤツだという事ではなく──最終的には乳首でイけるくらいにはしたいが──、薬の効果が出てきたという事だ。

 ひと差し指と親指でそれぞれの乳首をクニクニと扱くと、「っあ」光琉は喉を反らした。

「優しく、根元から先っぽをこう…弄るんだ」
「っふぁ…っ、ッ、ん…っ」
「どうだ、光琉。ちゃんと気持ちいいか?」
「んっ…ぅ、ん…。きもちぃ、かも…」
「この動きだからな」
「ぁっ、う、うん…っ」

 ひくひくとカーゴパンツの中心が勃ち上がっていることに光琉は気付いているのだろうか。


 ちゅっ、

「ひぁ!?」


「乳首が勃ったら吸って、舐めないと」
「ぁ…っ、で、でも俊彌…っ」
「違うだろ? 沢野だよ。女子だって男の乳首責めるぞ」
「そ、そうなの…? っん、ぁっ…」
「気持ちいい?」
「…ッそれ逐一訊かれるの、恥ずかしい…」

 勃った乳首を食み、吸って味わいながら俺は目隠しの下で赤らんだ光琉の頬をじっくり眺める。

「それがいいんだよ。ちゃんと沢野が気持ち良くなってるか確認しないと嫌われるぞ」


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