キミノスベテヲ

08


 熱く湿った肉の襞が、キュウ、キュウ、と締め付けて離さない。
 指先を曲げてその肉を嬲れば、更にきゅんきゅんと蕾が締まり、内側の肉が物欲しげに蠢く。


「あぁ…挿れたい…陸斗ン中掻き回したい…」

「…っ、ぅ、うぅ…っ」


 小柄で薄っぺらい躯を抱き締めて、吐息に乗せて吐き出す本音。困惑するように小さく呻くのにも構わず、ぬちりぬちりと音を立てて指をピストンする。

 これが、この猛り切った愚息であったなら。
 想像するだけで、先端からねばついた体液が溢れ出た。

 何度も何度も抽送し、柔らかく括約筋が口を開けば指を増やす。
 陸斗の性器には卑猥なパールが突き刺さったままで、陸斗は身動きも取れず、拓真の指に翻弄され、涙を流して喘いた。


「は…はぁっ…は、ぁ、ぁ…っん、んく…」
「…ほら、分かるか? 陸斗」

 くぱぁ、と陸斗の蕾が開かされたのは、小一時間後だった。
 長い長い愛撫にすっかり虚脱した陸斗の腰を簡単に抱き上げて、愚息をヒクつく蕾に宛がう。

 ヌリ…ヌル…

「ぁ、ぁ、や、や、だ、だめ…だめ、たくまぁ…っ」

 ヌリュ…

「なにが駄目だ、簡単に亀頭飲み込むぞ…、入る…」

 くぷぷ、…くぷんっ

「ぁああ…ッ! ああああぁ…っあぁあ…ッゃ、ゃだ、やだ…お、おっきい…っ」
「ッりくと…!」
「っぁ、ぁ、や、や、むり、むり…っ」

 拡げたと言えども、桁違いの質量だ。元々の体格差もある。
 みちみち、ぬちぬちと、狭い肉襞を擦り上げて拓真の愚息が念願の拓真の体内へと穿つ。

 熱くて熱くて、溶けるような快感が全身を走り抜ける。
 それは陸斗も同じのようで、涙を散らし震えながらも脚先がつりそうに伸びて、双丘は小刻みに痙攣しながらも、はしたない勃起は治まっていない。

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