踏み込んだ泥沼

01


 
「ぁ、あん…あ、だ、だめ、イく、イっちゃいます…っ」
「おいおい、早ェだろ」
「あ、あ、だめ、だめっ…あぁッ――!」

 ぎゅうう、と締めつけられるペ○ス。びくびくと目の前で白い背中がのたうって、公園の汚い公衆便所の壁に、ぱたぱたと白濁が飛ぶ。
 締めつけは良くて、このまま続けることも無理そうだと判断し、俺も我慢せずにさっさと射精した。もちろん、体内に。

「ぁ…ぁふ…は、ぁん…」

 余韻に浸るネコからペ○スを引き抜くと、へたへたとネコは崩れ落ちた。俺は別に構わないけど、汚いぞ、そこ。暗くて見えにくいかもしれないが。まあ、言わないけど。
 ネコは蕩けた眼で俺を見上げると、「ごめんなさい」と小さく謝った。

「あの…す、すごく気持ち良くて…」
「そいつぁ良かった」

 俺はペ○スの処理をしながら、おざなりに返す。

 男を犯したい男よりも、男に犯されたい男の方がどうも俺の経験上、多いように思う。
 だからネコは万年欲求不満で、ゲイビデオに出たりしない限りはなかなかタチに出会えない、とでも思っているのだろう。

 そういうネコを、無料で食って犯してやりますよ、というのが俺の深夜の仕事だ。もちろん、これは俺が欲求を晴らしたいから始めたことなのだが、世間知らずなネコ達には妙にありがたられている。

 タチだって、「男とヤりたい」なんてそうそう言えたものではないというのに。まあ、単にア○ルにぶち込みたいだけなら女でも構わないんだから、という言葉をチラつかせれば、ネコがありがたがるのも判る気はするが。

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