朝の光景

10


 敏感な場所を4人に一気に刺激される内に、俺は秘孔にちんぽを突っ込まれるなんて異常を、キモチイイものだと勘違いしてしまっていた。

「はっ、あ…ぁああぁっ、いッ…ぃ…っ」


 ダメだ、言うな。


 最後の理性の警告に、俺は従うことができなかった。

「ッ、キモチいっ…!」

 ひゅう、とひとりの痴漢が口笛を吹く。

「透くん、ヤラシイなあ」
「もっともっとシてあげようなっ」

 口々に痴漢は言って、俺のナカはちんぽを抜かれると精が溢れるくらい、満たされた。




「ぁ…っ、はッ…は、あ…ッ」

 意識が朦朧としている俺の汚れきった下半身に、痴漢達は鞄から出した新しい下着をはかせた。
 肌にまだ馴染まないその洗いたての硬い布が、俺に追い討ちをかける。


「今日はお休みだし、場所を変えようか」


 晴れやかに言われた台詞に、俺はやっと『絶望』を思い出した。



end.

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