お父さんといっしょ

08


 引き剥がそうにもやはり太一が吸いつく力は強いままで、何より怜の腕に力が入らない。
 ちゅばっ、と音を立ててようやく乳首を解放したときには、感じ過ぎるのにイけない刺激に怜はぐったりとしていた。

(早く…寝かせて…)
 とにかく、ヌきたかった。

 じんじんと疼く乳首からなるべく意識を逸らし、太一をあぐらをかいた膝の上に乗せる。

「っは…ミルクは、出なかったろ…? パパは、ママじゃないからな…? さ、早くねんねしよ? 太一」
「やーぁ!」
「ッ?!」

 必死の語りかけにも応じず、太一はむんずと再び怜の牡を掴んだ。
 そのトランクスのスリットから牡を取り出し、

「みぃーくっ」

 ぱくんっ

「ッひゃあんっ!」

 完全に勃起し、先走りすら垂らしているそれを、小さな口に咥えた。

 当然収まりきるわけもなく、ちょうど皮のムけた亀頭だけが太一の口内に含まれてしまっている。
 敏感な場所だけを熱い粘膜に包まれて、太一の舌が動くたびに、怜の腿が震えた。

「ッン…っ、は、ぁ…ん…ぁふッ…ぁ、たい、ち…らめぇ…っ」

 ただでさえ放出することしか考えていなかったのだ。
 突然の快感刺激に、怜は翻弄される。ゾクゾク駆け上がってくるそれに、抗えない。
 タオル地の太一の服の背中を、弱々しく掴む。

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