綺麗な花には、

06



「助けて…もぉいや…っいやだァ…っ」

 ア○ルは蔦をキュウキュウ締め付け、乳首は熟れて真っ赤になり、性器はかつて見たことがない程勃起し腫れている。
 強過ぎる快楽は、つらいだけだった。

『君が招いた結果だよ、倉田くん』

 不意に教授の声が届く。

「はぅ…? んはっ、ぁっ、ぁ、どういう…っ」
『その花は君が気に入ったんだ。
君が声を掛けて育てたから人語を解すようになった。
君と同じで嬉しいと紅潮し興奮するようになった。
そして君が喜んだから、そうして躯をまさぐっているわけだ。
素晴らしい、思っていた以上の成果だ』
「はンっ! あっ? あ…っ?」

 饒舌な教授の言葉は最早、惟人には理解出来ない。
 それを見て、教授は笑いながら簡潔に告げる。


『やめて欲しいならそう頼みなさい。ただ、上っ面の言葉には反応しないようだから、心底望むことを言えば良い』


 頼む。
 心底望む、こと。

「ぅあっ、あぅんっあはっ!」

 揺さぶられ続ける躯。
 放散できない、熱。



「イきたい…っ」



 叫ぶが蔦にやめてもらえる気配はない。望んでいないわけではないのに。

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