綺麗な花には、

07



『そんな俗語が通じるかね。判り易く言ってあげないと』

 教授の指導が飛んだ。もう何も考えられない。




「ぁんっ…! ぁッ、ぁッ、だっ、だしたいぃ!」




 言葉など選んでいられず、率直に欲求を叫んだ惟人に、花は応じた。
 ドクンと全ての――つまり惟人の体内にあるものも含めての――蔦を波打たせ、大量の粘液を吐き出したのだ。

「ぅあ゛あぁああっ!!」

 尿道を、直腸を液体が逆流する感覚、そして体内に蓄積していく感触。

「ぅあ…っあぁあ…っ!」

 焦点を失った目で躯を震わせる。蔦はぬめった表面で慈しむように惟人の頬を撫で、そして一斉に全て、惟人の中から抜けた。


「ふぁっ、ああぁあぁーっ!!」


 ブシャアァアっ、と性器から、ア○ルから大量の液体が飛び散る。
 急速に膀胱が、尿道が、直腸が収縮する快楽に、惟人は意識を委ねようとする。が。


「んぁッぁッぁッ止まんな…っあぁあッ」


 大量に注ぎ込まれた粘液の所為ではしたない放射はなかなか止まらず、堪らず惟人は身悶えした。
 その液体を花は浴び、零れた分は蔦の孔が吸い上げる。
 そして花弁の縁が、赤く色付いた。



end.

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