In the BAVEL

04



「ぁ、ぁ、ぁ…、ぁ、ゃ、やめろ…っ、やめ…っ」

 ゼリーのような物体に性器の根元が包まれて、その異様な光景に季は涙を浮かべた。

 それだけでは済まない。

 蕾や陰嚢、乳首にも、ゆるゆるとナナの魔の手が迫り、ぺとりと覆われる。なんとか取ろうと乳首に当てた指先が液体に絡め取られ、自分で自分の乳首を摘まんだ格好で固定されてしまった。

「ひぅんッ…」

 くちゅ…っ、じゅるッ…

 微妙なナナの動きで、季は自分で乳首をこね回す。もう片方の手は、がっちりとベッド柵と繋がれてしまった。

「はふっ…は、ぁん…ッ、や、だ…ッ、なんで…っ」

 嫌なのに、恥ずかしいのに、指と乳首で相互に感じる快感に、季の腰は淫らに揺れる。
 熱くて熱くて、クリ、と小さな乳首に力を入れる度に、性器の先からとろりと、まるでナナのように透明な先走りがつたう。

「ゃ…っ、はぁっ、はぁ…っ、だめ、…だめぇ…ッ」

 かぶりを振って今の状態を必死に否定しようとするのだが、躯中を支配する甘い痺れに、勝てない。

 見られてる、のに。
 カメラが、4つも。

 考えれば考えるほど羞恥心が躯を蝕んで、感度が上がってしまう。ぎゅう、と季は目を瞑った。

 じゅぷ…ちゅく、ちゅく…っ
「はンっ! ぁ、やあぁ…ッ、やめ、いやあぁ…ッ」


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